2024/06/12(水)09:15
今日も野戦病院シリーズ16.0
90代男性、左下6、外傷性咬合、加齢による経年劣化、CRラウンドコア脱離症例
僕が提唱しているCRラウンドコアは歯肉縁下に達してるカリエスにも対応でき、抜歯を回避できる修復方法なのだが、脱離した症例だ。
ポストも必要もないので、側方脱離力の少ない症例では長期間トラブルが出ない。
しかし咬合性外傷と経年劣化による歯根自体の劣化がある場合は厳しい。
過去の画像を検索してみると前回の治療は2年前だったが、この歯に関する治療は12年前に始まっていた。
大まかな流れは長年にわたる強い咬合力で歯茎部付近に繰り返し応力がかかり応力腐食割れが起こったと考えられる。
そろそろ歯牙自体の寿命が来ていると思われるが、身体の寿命まで持ち堪えられるだろうか?
チキンレースの様相を呈して来ている。
その過程は次回以降にアップしてみようかと考えている。
今回脱離したCK
歯根は応力腐食割れを起こしている。
とりあえず使えそうな部分を残して再治療を試みてみた。
つづく