40代女性、左下5、メタルインレー脱離
現在のところCRで歯を修復することは漏洩を防ぐという意味では最も優れているのだが、誰もしないしそもそもできない。患者がやってくれと依頼してもここでやっているようなことはできないと色々と言い訳をして逃げ回る。
挙句歯科医師は虫歯の修復にインレーを勧めるのだが、それは自分で口腔内でまともに歯を作ることができないという単純な理由からだ。
インレーは素材の種類に関わらず型取り(スキャナー含む)して口腔外で歯科技工士に作らせる、またはCAD/CAM、3Dプリンター等で作って、それを口腔内にセットする。
それが前提になっているので、自分自身で口腔内で歯を作るという発想がそもそもない。歯を作るなどという下賤な(多くの歯医者はそう思っている)作業は下請けや機械に任せることしか考えていない。だから歯を作る練習もしないし、CRで修復するなど永久にできはしないのだ。
インレーは口腔外で作るのでアンダーカットは許されない。それゆえに必ず隙間ができ脱離したり2次カリエスになるという致命的な構造上の欠陥がある。それにも関わらずインレー修復にこだわるのは口腔内でCRで修復・再建ができないからだ。
しかしCRによる口腔内でのまともな歯牙の修復・再建はできないかというとそんなことはない。
ここにアップしているCRでの修復・再建の症例は究極の修復術とは言え、所詮人間技なので精進を続ければ必ずできるようになる。
若い歯科医師諸君はこの技術を是非取得して欲しい。
技術の詳細はこの
シリーズの過去記事を参照して欲しい。
では時系列でどうぞ