60代男性、右上5、6、7、痛い
右上67が痛いのではなく右上5が痛いようだった。
67は歯髄が生きているのかどうかも良くわからないが、5は下顎の45が強く当たってグラグラだし、虫歯で露髄寸前だった。56を連結して咬合力に耐えるようにし、7は対合歯がないので放置。
歯周病も悪く器具が歯肉に触れると出血するので注意深く処置を進める必要がある。
エナメル質はペラペラになっても咬合力で破折するまでは残るが、象牙質はそれ以前に溶けてしまってブヨブヨになっている。
これは下のアニメの「
異種金属接触腐食」と呼ばれるものと同じだ。歯質(ハイドロキシアパタイト)は電子は導通しないが水素イオンが導通する「イオン電導性セラミックス」と工業分野では呼ばれていて、イオン化傾向を測ることができる。イオン化傾向は
エナメル質<象牙質だ。だから象牙質だけが溶ける。
http://www.yoshizaki-mekki.co.jp/eigyou/aen/zn.html
56は接着固定した。5は露髄しているがそのままα-TCP+3MIXで覆罩してCRで修復した。
お食事時には
閲覧注意!
では時系列で修復過程をどうぞ
露髄部分、止血後