40代女性、右下3、遠心隣接面カリエス
このシリーズはストリップス(隔壁)を使わないで隣接面窩洞をCRのダイレクトボンディングで充填する症例を特集していますが、この技法を習得すれば隣接面CRが速く綺麗にできるようになります。
通常はストリップスがないと隣の歯に接着してしまうので、それはだめだろうという思い込みがあるのですが、実はそんなことはなくて簡単に離開できます。
その理由はそもそも隣の歯の表面は綺麗な新鮮歯質ではなく、ペリクルやプラークで一層覆われているので、接着は強固ではありません。
そしてフィニシングバーや鋭利な鎌型スケーラーでコンタクトポイントをなぞって細い溝を作れば、板チョコを割るようにパリッと剥がれます。具体的にはエキスカベーターを歯間に入れて近遠心的にこじるだけです。
コンタクトポイントの形状はフロアラブルレジンの表面張力と濡れの間を上手くコントロールします。
では時系列でどうぞ