20代女性、歯並びが気になる。でも抜歯はイヤと言うことで拡大床装置を半年ばかり使ったが、もっと前歯の歯並びをもっと良くしたいと言うことでフルブラケットにすることにした。
フルブラケット症例は時間はかかるし、腕が疲れていて痛いし、何年も避け続けてきた。でもこれが僕の最後のフルブラケット症例になると思う。
ということで前回のつづき
https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202503250000/
014"(オーワンフォー)と呼ばれる一番細いワイヤーでのレベリング過程。
レベリングとはブラケットスロットを3次元的に水平(正規の位置)にする工程。
ブラケットワイヤー矯正とは、その歯の規定の位置にブラケットを取り付け、ガタガタの歯列がワイヤーの弾力により正規の位置に並ぶというコンセプトだ。
下顎の前歯が重なっているところは反対側を連続結紮してパワーチェイン(ゴム)で引っ張る。
歯を動かすというのは相対的な問題で、どこかを基準に引っ張るといってもお互いに引っ張り合うということに過ぎない。動かしたくない方の歯はたくさんあった方が良いということだ。
下顎のブラケット装着
2025/04/14
歯と歯の間は基本的にはUループ(ユーループ)で曲げるが、歯がひどく回転していたり正規の位置から大きくズレている時はLループ(エルループ)やTループ(ティーループ)にして弾性を増す調整をする。
つづく