50代女性、右下7、2次カリエス、咬合性外傷、歯根分岐部パフォレーション
僕が作ったわけではないが、10年経過症例らしくて、咬合性外傷があるケース。
こんなことになっていて、どのくらいの頻度で再治療した方がいいのでしょうか?と質問されるのだが、ケースバイケースで答え難い。30年持つケースもあるが、数年でだめになるケースもある。
特に歯ぎしり食いしばり等の咬合性外傷があると厳しい。あまり持たないと思って良い。
レントゲン写真でははっきりとは分からない。樋状根だということは分かる。むしろ一つ前の6番の遠心には明らかな2次カリエスがあるように見える。次回治療予定。
後はクラウン除去から後日のクラウンセットまで一挙に公開します。除去する場面とかは歯医者でないと見ることはないと思うので、貴重な画像かもしれない。
クラウンのマージン付近が虫歯になっている。セメントも周辺部は効いていない。スリットを入れて割る感じ。
白っぽいのも虫歯
金属コアも除去して
歯肉縁下まで虫歯が進んでいた。この段階で保存を諦める歯科医師は多い。根管治療や型取りが難しいからだ。インプラントをやっているところは迷わず抜歯を勧めるはずだ。
歯根内面が凸凹なのはわざとやっている。ディンプル形成と言ってCRの食いつきをよくするためのもの。
樋状根の股のところをパフォった(穿孔)が、元々あったような気がする。少し出血しているのが見えると思う。
歯根内面の象牙質も経年劣化が進んでいる。神経を取ると急速に劣化が始まる。
慌てずボスミン液で止血して3MIX+α-TCPで固める。
ラウンデッドCRコア築成
中1日でセット。