40代女性、右上5、CR充填の2次カリエス、自発痛ー、咬合性外傷
以前は虫歯にはハチミツを塗れば治るというハチミツ健康法?をされていたので虫歯の進行が異常に速かったのだが、最近は控えているとおっしゃる。
ただ、食いしばり系の咬合性外傷があるので虫歯の進行は速目だ。
前回(9ヶ月前)と今回の右下2の虫歯の進行具合を見てみましょう。
今回は重曹うがいの経過観察のみで治療は見送った。
9ヶ月で穴が大きくなってきました。虫歯の進行速度は速いという印象。
右上5は数年前ハチミツ健康法?をされている頃にCR修復をしていたもので、今回欠けたということで来院された。
欠けたのはCRではなく歯質の様だった。外傷力でCRと歯質の接着が剥がれそこから虫歯になるというパターン。CRだから虫歯になりやすいというわけではない。セメント合着系のインレーでも同じ、というかCRよりも剥がれやすい。なぜならアンダーカットが無いように抜き差しできるように作らざるを得ないので当然のことだ。
虫歯部分だけ削除している。α-TCPはまだ生きているので沁みる等の症状は出ていなかったようだ。
既存のCRは全部除去する必要はない。
1次CR。ボンディング材塗布の前にCR用にポーセレンプライマーも塗布してエアブローしておく。
後はCR積層法で歯冠を形成していく。信じられないだろうが、ストリップスは使っていない。
デンタルフロスが入ることを確認して、必要なら咬合調整して終わる。