20代女性、左下6、
痛くは無いのだけれど、欠けたということでいらっしゃった。
この方、昔から食いしばり傾向があって、歯冠が崩壊して駆け込んで来られることが何度もあった。
今回も崩壊しかかっているどころか、真っ二つに割れる寸前と言っても良い。
遠心(後ろ側)にカリエス(虫歯)ができているのだが、真ん中とさらに近心(前方)にも黒い着色が見える。これはクラック(ヒビ)からクラック内部に硫酸塩還元細菌が侵入し始めているということで、真っ二つに割れる危険性が高いということを示している。
近いうちに補強冠を装着する必要性が出てくることが予想される。ま、ほんとに割れてしまう前にしないといけないのだが。引っ張り応力に強い金属を使うことに躊躇されているようだが、割れて抜歯になるよりはましだろう。
では鏡像と実像の2種類の画像を時系列で。
鏡像
これ以上虫歯の追求はせずにα-TCPで再硬化を期待した方が良い。麻酔はあえて使わない方が良い。痛みが出てきたら新鮮歯質なのでこれ以上削る必要がないということが分かるからだ。
α-TCP+3MIX
1次CR
積層法で築成する。
実像
ストリップスは使わないでも、隣接面CR充填が簡単にできるテクニックがある。ご興味のある方は、このサイト内を検索してください。このシリーズの最初の方でもいいかもしれません。