30代男性、右上6、隣接面カリエス、CR充填後(当院ではない)の2次カリエス、外傷性咬合(食いしばり)有り
ストレスフルな生活をされているようで、食いしばりがひどい。
今日は、10ヶ月程前に時間がないのでα-TCPで仮充填しておいた歯の治療の続き。
とりあえずα-TCPを除去し始めたが内部の象牙質は硬化している。虫歯はα-TCPで治る。
再度3MIX+α-TCPで覆罩してCR充填した。
歯肉縁下に虫歯やクラックが及んでいたができる限り取り除いた。歯肉側のエナメル質は取らざるを得なかったが、これ以上取ると大穴が開く寸前までいった。象牙質のクラックが少し見えるが、α-TCPで治って欲しい。
食いしばり対策にハードタイプのナイトガードも作った。遠くにお住まいの方なのだが、何かあったら飛んで来る!とおっしゃる。
では時系列でどうぞ
α-TCP
頬側の虫歯は追求するしかない。
こういった歯肉縁下の窩洞はストリップスを使うと出血するだけで上手くいかないだろう。ましてやラバーダムなど歯肉縁下にはかからない。
虫歯は細菌感染症と信じて疑わないのが業界の一般常識だが、実は違う。
虫歯は金属の錆・腐食と同じ電気化学的なハイドロキシアパタイト(歯の主成分)の腐食現象なのだから細菌とは無関係だ。
根管治療と違って虫歯の治療にはラバーダムは要らない。
ネット上にはラバーダムを使わないと本格の歯医者ではないかのように語られているが、恐ろしいまでの洗脳と思い込みだ。
歯科治療はカルトの世界ということだ。
歯が自然に再生するα-TCPは歯科治療用には入手できなくなった。そんなものが普及しては神経も取らなくても良いし、削って被せることもない。失業が怖い向きがあるのではないだろうか?そうとしか考えられない。
歯は歯医者に取っては飯のタネ、喰いものにしか過ぎないのだ。
歯科業界は魔境
と言っても良いだろう。
難しかったので途中経過を撮る余裕がなかった。