1994年の岩手医歯大の雑誌投稿記事に新潟大の岩久先生の記事があって、α-TCPを直接覆髄に使うと歯髄が再生する可能性があることが書かれている。
前回、実際に歯髄が再生している症例を経験したので、改めて記事にしておきたい。
これは歯科医療にとって非常に重要なことなので、その時の画像を再掲しておきたい。
何が重要かというと、温痛以上の歯髄の炎症がある場合、現代歯科医学では神経を取るしかないとされているが、実は違う。
そんなことをすると歯の寿命は短くなるだけだ。
歯髄が再生するというのなら神経を取る必要はないということになるので、歯科医療に革命が起こる。
歯髄を再生させるにはα-TCPが必須で、α-TCPは保険診療でも認可されていたのだが、残念なことに今は入手困難となっている。
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これは3年半前の治療中の左下7の画像でM:近心根は歯髄息肉でまだ生きているが、D:遠心根は超音波スケーラーのエンドチップが届く範囲では歯髄は失われていた。
今回、温痛が出たので、開けてみた時の画像で、α-TCPを除去してみた画像。D:遠心根は出血している。つまり生きている。
さらにα-TCPを除去してみたが、
M:近心根は2次象牙質(デンティンブリッジ)で覆われ、歯髄は生きていることが分かる。
D:出血は止まり、歯髄は生きていることが分かる。つまり歯髄は再生している。