20代男性、右下7、隣接面カリエス
前回と同じ方です。この歯は対合歯の口蓋遠心咬頭が強く当たる噛み合わせだったようだ。強すぎる咬合力で辺縁隆線からクラックが入り、隙間腐食(
酸素濃度差腐食)と象牙質とエナメル質のイオン化傾向の違いによる腐食(
異種金属接触腐食)が同時に進行する。
この歯はすでに前医で治療を受けていて、インレーの形成をする前の段階で止めてあった。僕から見ると荒っぽい形成で削除量が多すぎる印象があったが後の祭りだ。インレー修復はCRダイレクトボンディング修復と異なり資質の削除量は格段に大きい。約2倍と言っても良い。
それだけならよかったのだが、手前の6番の遠心も削られていた。まあ、手が滑っただけの事故なんだろうが、それにしては滑り過ぎだろう。
ま、下手くそということなんだが、これが業界の実態でもある。適性で歯医者になる者は少ない。親が歯医者だからとか偏差値がこの辺だからというのが大半を占める。
この削り過ぎた部分のフォローに手間取った。接着面が少ないのでボンディングが剥がれやすい。隣接面のCRを分離する時、こじるときに小さな接着面つまり6番の方が剥がれる。
このフォローは画像がまだないので、後ほどアップ予定。
時系列でどうぞ
7番(向かって左)の裏装セメント除去途中
結構大きく手が滑っているw。黒線が元の形
3MIX+α-TCP
とりあえず6番(向かって左)の削り過ぎた部分の修復をしてみた
7番のCR充填
隣接面を離開させる時にこじると6番の方が剥がれた。剥離面に血液唾液が侵入しているのが見えると思う
次のにフォローしてみましたが、ストリップスを使わざるを得ないほど狭いので、特有のトラブルがある。ストリップスを差し込むとこの方は歯肉出血しやすい。接着剥がれの原因になる。もしかしたらデンタルフロスの使い過ぎかもしれない。