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I歯科医院の高楊枝通信。

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今日の2次カリエスシリーズ

2021/11/09
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70代女性、右上3、2次カリエス、少し違和感あり

こういう歯科医師ならしょっちゅう遭遇する症例と言っても、一般の人は見ることはほとんどないだろう。患者でも見ることは少ない。自分で手鏡で見ることはあるかもしれないが、全行程を見ることはないだろう。アシスタントに着く歯科衛生士なら見ることはできると思うが、歯科技工士は全く見ることはできない。とても参考になるはずだ。

というわけで、画像をアップしてみます。

CKの外し方は縦にスリットを入れて、こじ開けるように外すのが一般的だ。
外してみると、2次カリエスの他に、以前のカリエスを埋めていたCRが脱離していたり、先端部分が欠けていたり色々だ。これでも生PZ(生きている歯を削ったもの)だ。

隣の4番のカリエスも同時に充填処置をしておく。

2次カリエスというのは削った歯に直接冠を被せるからなるわけで、歯質と金属のヤング率の違いで脱離は避けられない。接着剤やセメントの効果も限定的だ。イオン化傾向の違いでイオン化傾向の高い歯質が溶ける。そもそも冠が脱離して、その隙間から2次カリエスが起こるということは避けられない構造だ。

これを防ぐには歯質はあらかじめCRで完全に覆い、直接歯質を金属が触れないようにすれば解決する。
電気的な絶縁を施せば解決するのだ。しかも不整な表面に施すCRはセメントと違い脱離しにくい。
なぜこんな簡単なことに気がつかないのか? 

あまりにも科学的に低次元なのが現代歯科医学の現状だ。虫歯とは何か?歯質(ハイドロキシアパタイト)の電気化学的腐食つまり金属のサビと同じだということに全く気がついていないというお粗末さだ。

歯科医師はこのことに気が付こうともしないので、皆さんが、気がついて欲しい。そして歯科医師に説明して欲しい。そうでないと歯科業界は変わらないからだ。

では時系列でどうぞ



















この後は通常通り型取りして外部の技工作業で冠を作成する。






Last updated  2021/11/10 12:18:04 AM
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2021/09/22
40代女性、右上7、2次カリエス

インレーを全部外してCRで再建するには時間が足りない、近くにお住まいで、何かあったらすぐ来院できるところにお住まいの方は、既存の修復物を外さずに部分修復することはある。

では時系列でどうぞ















Last updated  2021/09/22 10:07:36 PM
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2021/09/10
20代男性、右下6クラウンの2次カリエス、咬合性外傷(食いしばりや歯ぎしりなど)

歯が損なわれていった経緯は今となっては分からないが、虫歯になって神経を取って冠をかぶせたところで、その原因を取り除かないとまたトラブルは発生する。いくら処置が完璧でも咬合性外傷のコントロールができないと虚しいということだ。

セメントが脱離したりしてまた虫歯になってしまうのを2次カリエスと呼んでいる。

レントゲン写真でも遠心の歯根面に影が見える。影というのはX線が通りやすく、その分フィルムが強く感光してしまったということで、黒く映るのだ。光が通りやすいということは、その部分はスカスカに歯が溶けてしまってスケスケということで、要するに虫歯ということだ。





では2次カリエスの処置だが、口腔内で1回で終わることはできる。型取りして外部で歯を作ると抜き差しできるように作らざるを得ないというその性質上、また外れやすいということは明確に分かるはずなのだが、誰もその問題点を言い出さない。
口腔内で、その場で歯を作ることができる歯医者はほとんどいないからだ。そんなことができるとは思ってもいない歯医者が大部分だろう。

しかしハードルは高いとしてもそれは可能で、むしろこちらの方が2次カリエスになりにくい。切削面が不定形なので脱離に抵抗する形態だからだ。

ではちょっと画数が多いが、時系列でどうぞ


















後ろの7番のCRの2次カリエスもついでに処置した。ストリップスも使用していない。
このあたりはノウハウの塊なのだが完全公開している。
見てどうやるのか分からなければ、それは聞いてもできないというということだ。
















Last updated  2021/09/10 09:47:44 PM
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2021/06/20
20代男性、咬合性外傷によるカリエス

咬合性外傷というのは、歯ぎしり、食いしばり、嚙み鳴らし、硬い食品の嗜好、いつもガムを噛んでいるなどの歯にダメージを与える悪習癖のことだ。
具体的にはクラックが入りそこから虫歯になっていく。最悪割れてしまう。

再建処置が一番難しく、しかし放置できないのが右下6の2次カリエスだ。
金属よりも歯牙のイオン化傾向はかなり高いので、腐食電池が形成されると虫歯の進行が速い。

前回のつづき

https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202106200000/





レントゲン写真では、遠心付近が2次カリエスになっているように見えたが、やはりかなりひどいカリエスだった。歯質は薄くなっており、破折してしまう可能性は高い。

この処置には3時間以上かかってしまった。通常誰もこんなことはしないしできない。
一般的な保存方法は存在しない。
少なくとも遠心根は抜歯になる。

では時系列でどうぞ






































Last updated  2021/06/20 08:45:46 PM
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