スーパーテクニック・シリーズ24(外傷性う蝕>歯冠破折)
80代男性、左上7、自発痛ー、咬合性外傷80代にしては歯牙は良く保存されている。それは神経を取って被せるなどのいわゆる歯科治療がなされていないからだ。日本人の口腔内が銀歯(これからは安物のCAD/CAMハイブリッド冠)だらけなのは保険診療では世界標準のざっと1/10の価格なので、患者も言われるがまま、歯科医師も削りまくることが当たり前の業務、そうしないと食べていけないと思い込んでいるからだ。予防しようとか誰も深刻には考えていない。80年以上も生きていると歯牙も劣化し疲労が蓄積していき、クラックから隣接面カリエスができ、突然割れる。この奥歯の治療のCR充填治療は直視できず、ストリップスも使えず、技術的に難しいので、一般には神経を取って被せる、よくてインレーを型取りして装着するということになるのだが、何度も通って苦労する割には持たない。あっさり破折して抜歯になるのがオチだ。僕はCR充填で再建するので構造体としての歯牙の形態をいじらないので、比較的よく持つ。治療中削るときは痛くなかったが、写真を撮る時が痛かったとか。そっちか?。。一回で終わるんだから、許して欲しいwでは時系列でどうぞ