シェーグレン症候群の虫歯の治療0.3
40代女性、右上4、歯肉縁下カリエス、自発痛++、シェーグレン症候群、咬合性外傷(食い縛り)シェーグレン症候群というのは唾液腺などの腺組織の自己免疫疾患で、口腔内だと唾液が出にくくなる。唾液が出にくくなると虫歯になりやすいと言われているのだが、その実態はよく分かっていない。一般的には唾液が少ないと酸を洗い流すことが出来にくくなるよね。。と思考停止しているが、それほど単純ではない。また歯肉縁下は虫歯にならないとされているが、シェーグレン症候群の方は歯肉縁下の虫歯になりやすい。それはなぜなのか?というお話をします。「虫歯の電気化学説」では、虫歯とは水素イオン(酸)が歯質(ハイドロキシアパタイト)中を通り抜ける時、歯質中のカルシウムから電子を奪い、電子を奪われたカルシウムはカルシウムイオンとなって歯質から溶出し、歯質の結晶構造が壊れることだが、歯肉縁下とは歯茎の見えているところから3mm程下のことで、この部分は正常な場合は唾液やリンパ液で満たされているので、水素イオンは歯の表面のカルシウムから電子を奪う前に唾液やリンパ液の中に流れ出して、歯肉中に吸収されてしまい虫歯にはならないと考えられる。唾液が少ないと水素イオンは流れていかず、水素イオンは歯の表面から、カルシウムから電子を奪い水素ガスとなって出ていく。そしてカルシウムを奪われた歯は溶けてしまう。レントゲン写真ではどう見ても歯髄に虫歯が達していて、誰が見ても痛いのは当たり前だと思われる。通常は神経を取らざるを得ないだろうが、3MIX+α-TCP+CR:ダイレクトボンディングを使えば、神経を残すことができる。一般の歯科医師にはどうやってやるのか分からないスーパーテクニックを時系列でどうぞ鏡像実像歯肉は切除した。軟化象牙質はとことん追求する必要はない。α-TCPで再硬化する。α-TCPが無いと神経を残すことはできないだろう。鏡像