ストリップスを使わない隣接面CR5.5(インレー破折)
40代女性、左上5、ハイブリッドレジンインレー破折破折して数ヶ月放置していた。しかしその前から内部は2次カリエスが進行していたと思われる。神経は取られていて、CRコアが装着されていた。インレーは辺縁部はセメントは効いておらず、隙間ができていた。軟化象牙質(虫歯)を除去すると、ペラペラのエナメルしか残っておらず、処置中に破折して残根状態になることを恐れた程だ。通常は卵の殻状態になったエナメル質は切除してコアを立てクラウンを作成することになるのだが、CRで歯冠を再建するのならペラペラで咬合力で剥離するかもしれないエネメル質でもあった方が再建しやすい。では時系列でどうぞCRコア削除中、内部の歯質はほとんどない根管充填材が見えた。根管充填材は根管に緊密に充填されることが理想だが、あくまでも理想に過ぎない。実際には細菌が侵入できる隙間が存在することの方が多い。だから3MIX+α-TCPで根管を塞ぐ。これで細菌の侵入を防ぎ、隙間や象牙細管から薬剤が浸透し、根管内部の細菌を殺すことができる。つまり根管充填材を外さなくても3MIX+α-TCPを使えば根管治療ができるということだ。1次CR