ストリップスを使わない隣接面CR4.9( 少子高齢化時代の歯科治療)
50代女性、左下8、近心隣接面カリエスどこの業界でも少子高齢化の人手不足で業務自体が成り立たず、廃業もやむなし、、という話もよく聞く。医療業界も同じで高齢化で患者は増える一方だが、少子化で新人スタッフは少なくなり残ったスタッフは過重労働・長時間労働を強いられる傾向は避けられない。スタッフも高齢化が進む。それが嫌で楽に稼げる美容整形外科等に流れる若い医師も多い。ますます人手不足に陥る悪循環だ。歯科業界も同じで、高齢化で患者は増える一方だが治療対応が追いつかない。この患者は抜歯したくないと言い張る。僕だってしたくない。親知らずの抜歯の保険診療報酬は2600円とかで物価が1/10以下だった60年前から据え置かれている。回数のかかる神経を取って被せもCR充填も同じだ。体力と患者数を考えたら神経を取って被せや抜歯よりCR充填の方が高齢化している身には楽だが、歯科医院の経営を考えたら1回で終わるとはいえ困難で時間のかかるCR修復は自費でお願いするしかないと思う。一般の歯医者は親知らずのCR充填は奥すぎて見えないので失敗して痛くなって評判を落とすのが怖くて抜歯の説得をするだろう。抜いてしまえば痛くなることはないからだ。うちには抜歯したくない患者ばかりしか来ないし、抜歯したとしても後の義歯を作るとかのリソースがない。歯科技工士も高齢化で60代は若手で80代はざらだ。だからCAD/CAMだとか3Dプリンターだとか機械の導入が盛んだが、どうなることだか。。それらもいいことばかりではない。そういうこともあって僕はストリップスを使わない隣接面CRシリーズとか1回で終わる根管治療とか研究しているわけだ。それらは患者にとっても歯の寿命を伸ばすことになるしお互いにWin-Winの関係だ。使用器具材料も公開しているし、手技も公開している。技術的には難しく教えることも困難だが器用な歯医者ならやってできないことはないだろうと思う。鮮明画像を多量にアップしている。是非トライしてほしい。希望者があればマンツーマンのセミナーを企画しても良い。・・では時系列でどうぞ見るからにストリップスも使えないし保存治療は絶望的だが、ここの技術をマスターすればできないことはない。