口腔内作製義歯1.0
閲覧注意!、、 誰でもこうなる可能性は高いのだが、現実を見たくない人はスルーしましょう。70代女性、咬合性外傷、下顎(ホントの)即時義歯2017年のレントゲン写真8年前に抜けそうな状態でいらっしゃってなんとか8年持ったけれど、とうとう来たみたい、グラグラで痛くて噛めない、、ということで僕も潔く保存は諦めて義歯にすることにした。その場で歯根をカットしてブリッジをそのまま使って即時義歯とした。歯根をカットすると咬合位置関係が分からなくなるので、舌側(内側)にレジンで床を作ってからカットした。神経が生きている歯が左右の3番の2本あったので、カットして露髄面を3MIX+α-TCPで覆罩してCRでカバーした。また使えそうな以前直覆した左下4もカット面をCRでカバーした。生きている歯根の輪切りなど歯科医師でも見ることはないかもしれない。薄ピンク色の歯髄の断面が見えると思う。このまま直覆して歯髄を保存できることも多くの歯科医師は知らないしできるとも思っていない。α-TCPの厚み部分だけ歯髄を掘り込む3本保存しようとしたが、調整中に右下3は噛むと痛いというので抜いた。抜くというと大変そうな印象もあるが、ピンセットで引っ張るだけで抜ける程度だ。口腔内で作った義歯セットしたところ結局2本しか残っていない。骨隆起があることが外傷性咬合を物語っている。