ヘルペス性口内炎+根尖性周囲炎というか膿瘍?1.1
40代女性、右側口蓋疱疹、左側口蓋腫脹前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202501160003/今日は左側の口蓋側の腫脹の処置の話だ。特に自発痛はなくて押さえると痛いということだった。レントゲン写真では口蓋根の歯根膜腔が拡大している様に見える。何かの炎症所見だ。とりあえずインレーを除去して歯髄が生きているかどうかの確認をすることにしたセメントを除去していくと隙間があり2次カリエスになっていた。ここから歯髄に細菌感染したことも考えられる。処置中に痛みを感じない様だったので、歯髄は失活していると思われた。このままでは歯髄処置ができないのでCRで辺縁封鎖を考えて修復を始めた。ある程度修復したら髄腔を開けて内部を見てみた。少なくとも冠部歯髄は死んでいた。髄腔を開けた時に腐敗臭はしなかった。細菌感染していないのかもしれない。歯髄壊死してはいるので非細菌性の歯髄炎かもしれない。外傷性に歯髄壊死することはまま見かける。どちらにしても処置方法は同じで以下の通りだ。頬側の根管は閉じていたのでこれ以上追求しても事態は余計悪くなるだけだ。2次象牙質により根管の自然閉塞だと考える。口蓋側の根管だけが開いていたので、ここだけエンドチップで超音波洗浄する。洗浄後は3MIX+α-TCPの精製水練りでの1次根管充填3MIX+α-TCPの通常練りで2次根管充填CRでカバーして経過観察腫れが引く様なら咬合面を修復して終わるつもり