今日も野戦病院シリーズ18.0
60代女性、右上3、前装冠脱離安易に神経を取って冠やブリッジを装着した方は、60代以降急激に咬合崩壊していく。神経を取った歯は自己修復力は失われ歯質は崩壊していく。さらに根管内部に細菌感染し、歯周組織に慢性的な炎症が起こる。これで咬合崩壊する。決して虫歯や歯周病の所為ではない。安易な歯科治療がその原因だ。3番(犬歯)は強くて重要な歯なので、3番が失われると咬合崩壊の引き金になる。保険診療では3番が失われるとブリッジが保険算定できないケースが多い。3番が失われているブリッジなど長期的には維持できないだろうということだ。右上の臼歯部も動揺度1〜2なので、全歯列を歯列固定しないと一挙に全ての歯が失われて咬合崩壊に陥る。なんとか保存して、連結の要としたい。3番は歯肉に埋もれている。局所麻酔下で電気メスで歯肉を除去する。綺麗にしてCRラウンドコアにして印象(型取り)口腔内で埋め込み式の連結部と一体化したCKを作る