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KINTYRE’S   DIARY~旧館

KINTYRE’S DIARY~旧館

CD購入記録~2006・1月より

CD購入記録(2006・1月より)


*アルバム名のあとに発表年が無いのは全て新譜。(買った年に発表した作品)*(左側はアーチスト名/右側はアルバム名)
♪2006・1月(8)
1.Dee Dee Bridgewater/Bad For Me(1979)(輸入盤)
ジャズ・シンガー、ディー・ディー・ブリッジウォーターのヴォーカル・ナンバーであるが、当時の流行を取り入れてアップ・テンポな明るいナンバーも収録されている。彼女のヴォーカルを全曲で堪能できるが、フュージョン畑のジョージ・デュークがプロデュースを担当しているので彼の色もかなり出ている一枚。
2.Patti Austin/Havana Candy(1977)
クインシー・ジョーンズの秘蔵っ子として売り出した、パティ・オースティン若かりし時代のアルバム。プロデュースとアレンジをデーヴ・グルーシンが担当し、曲作りはラストの一曲を除いて全て彼女が作った(1曲だけグルーシンとの共作)。タイトル曲はその名の通りラテン・フレーバー満載の曲で、彼女の多彩な一面を知る事が出来る。
3.Herb Alpert & The Tijuana Brass/What Now My Love(そして今は)(1966)
ハーブ・アルパートがティファナ・ブラスを率いていた1960年代に出したアルバムで、昨年から紙ジャケットで再発された。勢いのあった頃の彼が生み出した「アメリアッチ」を堪能できる一枚。
4.Brenda Russell/Two Eyes(1982)
シンガーソングライターのブレンダ・ラッセルが1982年に発表したアルバム。彼女のソングライティングの良さは既に発揮されていて、多少AOR風の曲が多いが彼女のヴォーカルと共に堪能出来る。
5.Deniece Williams/When Love Comes Calling(1979)
スティーヴィー・ワンダーのバックバンドでコーラスを担当する「ワンダーラヴ」出身の、デニース・ウィリアムスのアルバム。彼女は後に映画「フットルース」挿入歌がヒットする。黒人歌手ではあるがR&B色はそれ程感じさせずにポップス系のAORアルバムと言った雰囲気が漂う。時代を反映して多少ディスコ調の曲も収録されていて、彼女のキュートなヴォーカルが楽しめる一枚。
6.George Michael/Faith(1987)
元ワム!のジョージ・マイケルがソロ転向(ワム!時代も事実上ソロだった?)後初のアルバム。タイトル曲を含めてシングル・ヒットが続出した時代を象徴する一枚。個人的には「Kissing A Fool」が一番好き。
7.Various Artists/2006 Grammy Nominees
2月に発表されるグラミー賞候補曲を集めた恒例の企画アルバム。グラミー公認の元で編集された一枚で、このアルバムを聞けば2005年の音楽シーンの流れが分かる有難い一枚。
8.Billy Joel/My Lives(4枚組+DVD)
ポップス・アルバムを発表しないと名言しているビリーの「裏ベスト盤」的性格のアルバム。ソロ・デビューする前の'60年代の貴重な初出テイクやリハーサル・テイクやライヴ・テイクなどを中心に構成されている。彼のもう一つの顔を聴くことが出来るという意味では、マニア向けの編集盤とも言える。今年になってからライヴ活動を再開しているが、ワールドツアーへと発展するかは分からない。
♪2006・2月(4)
9.Steve Eaton/Steve Eaton(1979)
スティーヴ・イートンが1979年に発表したAORアルバム。フォーク調、ポップス調の曲が主体のどちらかと言えば爽やかな感じのするアルバム。曲によってはハース・マルティネスらしいサウンドの曲もあったりして、肩の力が入っていないリラックスした雰囲気で聴ける一枚。最近新譜が出たようだが、このCDは捜していたのだがやっと手に入った。
10.Peter Allen/Bi-Coastal(1980)
エイズで亡くなったオーストラリア出身のシンガー・ソングライターのピーター・アレンの1980年に発表したアルバム。AORブーム真っ最中の世相を反映してデヴィッド・フォスターがプロデュースを担当した。メロディアスなナンバーやロック調のナンバーまでを、フォスターが見事にアレンジし立派な一枚に仕立てた。
11.Luther Vandross/Dance With My Father(2003)(輸入盤)
残念ながら亡くなってしまったルーサー・バンドロスの遺作となったアルバム。このアルバムでグラミー賞4部門を獲得した。タイトル曲はリチャード・マークスによる素晴らしい曲で、他にはビヨンセやバスタ・ライムスとの共演曲もあるなど、バンドロスの本格的なヴォーカル曲と現代的なサウンドが融合した一枚。
12.Ralph MacDonald/Just The Two Of Us(1996)
ジャズ・パーカッショニストのラルフ・マクドナルドは、ソングライターとしても優秀という一面もある。タイトル曲は「クリスタルの恋人たち」の共同作者でもあり、ここではデニス・コリンズが歌う。ヴォーカル・ナンバーとともに持ち味である、カリプソ風サウンドも全開でありリラックスした時に聞きたい一枚だ。
♪2006・3月(6)
13.Fools Gold/Mr.Lucky(1977)
'80年代にマドンナの「ライク・ア・バージン」をはじめ多くのヒット曲を書いたトム・ケリーがデニー・ヘンソンと組んで発表したAORアルバム。ウエスト・コーストの雰囲気をそのまま持ち込んだサウンドが展開されるが、トム・ケリーの曲作りの上手さも随所に感じるアルバムだ。バックにはデヴィッド・フォスターや後のTOTOのメンバーが演奏に加わっている。
14.Randy Edelman/Prime Cuts(1974)
映画音楽の世界で活躍するランディ・エデルマンが1974年に発表したAORアルバム。ポップで親しみやすいナンバーにニック・デカロがストリングスをバックに配し、更に聴きやすくしている。アルバム全体にゆったりとした雰囲気が漂うが、バックにはマイケル・オマーティアンやウイルトン・フェルダーやトム・スコットらの実力派が占めているのにも注目したい。
15.Deardorff And Joseph/Deardorff And Joseph(1976)半身不随のシンガー・ソングライターのダニー・ディアドルフとマーカス・ジョセフが組んだユニットだがこの一枚で終わってしまったようだ。曲の大半をディアドルフが書いているのだが、収録されている曲のなかにあるカバー曲はマーカス・ジョセフのヴォーカルだ。ポップス調、カントリー調の曲が程よく混じり、リラックスした雰囲気で聴きたい一枚だ。バックにはジェフ・ポーカロやデヴィッド・ペイチのTOTOファミリーが加わっている。
16.Randy Crawford/Sweet Combination(1981)(輸入盤)R&Bシンガーであるランディ・クロフォードが1981年に発表した。プロデューサーにはトミー・リピューマ、ストリングスにはニック・デカロとなれば当然このアルバムはAOR色が強い。アルバム全篇を通して彼女のヴォーカルと、選曲のセンスの良さを感じる一枚である。
17.Anita Baker/A Night Of Rapture-Live(2004)(輸入盤)R&B女性シンガーの第一人者でもあるアニタ・ベイカーの1986年のツアーからピックアップしたライヴ集。彼女のヴォーカルをどれも堪能出来るのだが、曲の繋がりが悪く「ライヴの雰囲気」を堪能することは残念ながら出来ていない。
18.Marvin Gaye/Marvin Gaye Live(1974)
故マーヴィン・ゲイが1974年1月4日にオークランドで行ったライヴ盤で、その後1998年の再発時に2曲追加された。彼のヴォーカルも素晴らしいし、聴衆の異常な盛り上がりがレコードを通じても伝わってくる。
♪2006・4月(7)
19.Randy Goodrum/Fool's Paradise(1982)
ボズ・スキャッグスとボビー・コールドウェルの良さを持ち合せたランディ・グッドラムの良質のヴォーカルが魅力のAORアルバム。ジェフ・ポーカロのドラムスもナイスなサウンドを出し支えている。
20.Donny Hathaway/These Songs For You Live!(2004)(輸入盤)
故ダニー・ハザウェイの1971年から1973年にかけてのライヴを集めたもの。元々発売されていたライヴ・テイクに6曲の未発表ライヴと最後にインタビューを追加した。オリジナル曲に混じってザ・ビートルズの「イエスタディ」、スティーヴィー・ワンダーの「スーパーウーマン」、マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイン・オン」なども歌っている。ライヴの熱気とダニーの歌声を聴くと、彼の早すぎる死はもったいないと思う。
21.Garry Glenn/Feels Good To Feel Good(1987)
故ギャリー・グレンがプロデュース、アレンジ、ソングライティング(共作含む)、ヴォーカルをこなしモータウン・レコードから当時発売された。サウンド的には'80年代前半のブラック・コンテンポラリー(通称ブラコン)にディスコ、AORのテイストをまぶしギャリー・グレンのヴォーカルで仕上げたような内容。この時代に流行ったサウンドでもある。
22.David Gilmour/On An Island(輸入盤)
22年振りに発売されたピンク・フロイドのギタリストでありフロント・マンのデヴィッド・ギルモアのソロ作。フロイドらしさを感じるナンバーもあるが、グループとは一線を画した力作となっている。イギリスのチャートでも1位を記録するなど好調なセールスに伴ない欧州ツアーも敢行しているそうだ。日本公演は?
23.Donald Fagen/Morph The Cat(輸入盤)
1993年「Kamakiriad」以来のフェイゲンのソロ・アルバムとなるが、その間のスティーリー・ダンとしての活動で数枚のアルバムを発表していることを考えると、彼としては「活発な活動」と言える部類だ。曲調はやはり「フェイゲン・サウンド」満開の一言で表現できる。
24.Toots Thilemans/One More For The Road
ベルギー出身のジャズ・ハーモニカ奏者トゥーツ・シールマンスが豪華なゲストを迎えた。ジェイミー・カラムやオリータ・アダムスのヴォーカル・ナンバーも含め、最近のトゥーツのアルバムには無かった「華やかさ」がこのアルバムにはある。
25.Cuba Gooding/The 1st. Cuba Gooding Album(1978)
当時流行ったブラコン・サウンドにAOR風のテイストを導入し、一流のバック・ミュージシャンの演奏とともにヴォーカルを聴かせる一枚。バック・ミュージシャンにはデヴィッド・フォスター、マイケル・オマーティアン、ジョー・サンプル、アーニー・ワッツ、トム・スコット、レイ・パーカーJRなど錚々たる顔触れだ。曲の大部分をプロデュースも務めるデニス・ランバートとブライアン・ポッターが書いている。なお、デヴィッド・フォスターはキーボード奏者としての顔と、リズム・アレンジも担当している。プロデューサーではないが、彼らしいアレンジが随所で光りキューバ・グッディングのヴォーカルを支えている。
♪2006・5月(5)
26.Soundtrack/Rent
ミュージカル映画「レント」のサントラ盤。ミュージカルと言っても音楽はロックを基本にゴスペル、タンゴ、R&Bなどの要素も交えているのでミュージカルが苦手な人でも聞けると思う。中でも「Seasons Of Love」は一度聴いたら耳に馴染む曲である。
27.Jewel/Goodbye Alice In Wonderland
ジュエルの新作は原点とも言えるアコースティック・サウンドへの回帰だ。ここ数年はロック色を強めたり、X'Masアルバムの発売など彼女の本来の持ち味である素朴なサウンドが鳴りを潜めていたので、今作での原点回帰はファンとしては嬉しい傾向だ。
28.Bruce Springsteen/Hammersmith Odeon,London '75
ブルースの完全ライヴ盤は昨年末の発売された「明日なき暴走」30周年記念盤に収録されていてスペシャルDVDのCD版でジャケットも同じである。
このライヴはブルースの初の欧州公演であるロンドンでのライヴを「完全収録」している点でも貴重な記録である。DVD版の映像はステージの横のカメラから収録している上に、照明が暗いのが難点だった。それでも初期の若かりしブルースのステージを完全収録したアルバムが正規盤で登場するとはファンとしては嬉しい限りである。
29.Valerie Carter/Wild Child(1978)
女性AORシンガーとしての地位を確立した一枚。外部ライターの曲が多いが、彼女のヴォーカルと曲の良さが相まって「聴けるアルバム」となっている。バックの演奏にはTOTOのメンバーやジェイ・グレイドンらが加わり質の高い演奏を披露している。
30.Orleans/Dance With Me(1975)
代表作「ダンス・ウィズ・ミー」をフィーチャーした作品。この曲はフュージョン・ギタリストのアール・クルーの名演奏でも有名だが、こちらは正真正銘のヴォーカル・ナンバーである。アルバムにはロック色の強いナンバーもあり、「ダンス・ウィズ・ミー」だけのバンドではないと言える。
♪2006・6月(5)
31.Macky Feary Band/Macky Feary Band(1978)
元カラパナの故マッキー・フェアリーがグループを脱退して発表したソロ名義のアルバム。アルバム全体で30分弱程度だが彼らしいポップセンス溢れる一枚でリラックしたい時に聴きたいアルバムだ。
32.Billy Joel/12 Gardens Live(2枚組)
新曲レコーディングを行わないことを言明しているビリー・ジョエルの2月~4月に掛けてNYCのマジソンで行われたソールド・アウト記録を更新した最新ライヴ盤。ビリーの「新譜」は原則としてライヴ盤か今年の2月に発表したような過去の未発表曲集しかないので、同じライヴ盤でも収録曲などに趣向を凝らしたものを求められる。そんな中での今回のアルバムは過去のライヴ盤にも収録されていなかった曲を多く含んでいる点は評価したい。日本公演の実現から遠ざかっているが、このアルバムの熱気を日本のファンの前にも届けて欲しいのだが。
33.Michael Franks/Rendezvous In Rio
AOR回の帝王?マイケル・フランクスの新譜は、前回のテーマが「冬」だったのに対し今回は彼が影響を受けたブラジルがテーマ。どの曲も彼らしいホノボノとした味を出しているが、日本盤のボーナストラックとして「アントニオの歌」のアコギ・バージョンをセルフカバーしている点に注目。
34.Na Leo Pilimehana/Colours(1997)
ハワイの女性四人組の4枚目のアルバム。アルバム全体としてハワイらしいゆったりとしたムードとポップスが見事に融合した一枚。これからの季節には最適か?
35.Eric Clapton/Eric Clapton(Delixe Edition)(2枚組)(1970/2006)
エリック・クラプトンのソロ名義でのアルバムの再発盤だが、オリジナルのトム・ダウドのミックスと未発表のデラニー・ブラムレットのミックスを中心にし更に未発表スタジオ・レコーディング・セッションや当時一緒に活動していたデラニー&ボニー&フレンズでの演奏を加えた2枚組み。
♪2006・7月(5)
36.The Beatles/The Capital Albums Vol.2(4枚組BOXセット)(1965/2006)
ザ・ビートルズのアメリカでのキャピタル・レコード版のCD化第二段は1965年に発売された4枚のアルバムのセットだ。オリジナルでは「Help!」~「Rubber Soul」あたりの発売曲からの選曲だが、「The Early Beatles」はタイトルどおり初期のアルバムからの編集だ。こうしたオリジナルを無視したアメリカでの編集盤は、当時から賛否両論があり英国サイドの力が上回った「Sgt.Pepper's...」以降にやっとこうした傾向は終息を迎える。それでも解散後には独自の編集盤が後を絶たなかった。
まあ、こういうアルバムもありましたという資料みたいな感じです。
37.Santana/Caravanserai(1973)
サンタナのアルバム中でも評価の高い一枚である1973年発売。私はサンタナのアルバムは最近の2枚程度しか持っていないが、前からこの年代のアルバムも買っておきたいと思いこれに決めた。コオロギの鳴き声のSEから始まり、ジャズの即興演奏の延長線上にあるかのようなサウンドは今聴いても斬新だ。ジャケットも秀逸だ!
38.Karen Blake/Just One Heart(1984)
女性AORシンガーのカレン・ブレイクが出した唯一と思えるアルバム。ジャクソン5のカバーからイキナリ始まるが、全体的に女性らしいヴォーカルを全面に出したポップス色の強いアルバム。バックの演奏陣は超一流揃いでスティーヴ・ルカサー、マイケル・ランドウ、ジェイムス・ニュートン・ハワード、ロビー・ブキャナン、ネイザン・イースト(現、フォープレイ)、カルロス・ヴェガ、レニー・カストロ、アーニー・ワッツと聴けばその顔触れの凄さが分かるだろう。因みにバックヴォーカルにもカーラ・ボノフ、クリストファー・クロス、アンドリュー・ゴールドなどが参加している。う~ん、凄すぎる西海岸のオールスターだ!
39.Russ Taff/Walls Of Glass(1983)
元インペリアルズのラス・タフが脱退後に発売した最初のAORアルバム。エンジニアとしても名を馳せたビル・シュニーがプロデュースをしたが、元々はマイケル・オマーティアンの予定だったがクリストファー・クロスの方を引き受けた関係でビル・シュニーが担当した。ラス・タフの情熱的なヴォーカルを生かしたアレンジと超一流セッション・マンを配した演奏も見事だ。ロビー・ブキャナン、マイケル・オマーティアン、ジェイムス・ニュートン・ハワード、マイケル・ランドウ、ジェフ・ポーカロ、エイブ・ラボリエル(最近は息子も活躍)、ネイザン・イースト(エリック・クラプトンのバックバンドも勤める)らにビル・チャンプリンがバックヴォーカルで参加する。
こうして見ると38のカレン・ブレイクのバックと共通する人物が多いのに気付く。
40.Audy Kimura/Looking For "The Good Life"(1983)
ハワイ出身の日系人アウディ・キムラが発表したアルバム。キムラはマッキー・フェアリーのアルバムの印象的なジャケット写真を撮った人物としても知られている。
ハワイらしい大らかで波間を漂っているかのような優しいメロディが特長の「いやしの一枚」。

♪2006・8月(6)
41.Various Artists/Henry Mancini:Pink Guitar(2004)
数多くの映画音楽作曲に携わってきた故ヘンリー・マンシーニに捧げた企画アルバム。ジャズ系のアコースティック・ギタリストを集めてピンク・パンサーのテーマやムーン・リバーなどのお馴染みの曲を弾いている。寝る前に照明を落とした部屋で聞くイージーリスニングとしての効果も抜群。グラミー賞の最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム賞を授賞している。
42.Ernie Watts/Chariots Of Fire(1982)
名サックス・プレイヤー(ジノ・ヴァネリの「アイ・ジャスト・ワナ・ストップ」は名演奏!)のアーニー・ワッツが1982年に御大クインシー・ジョーンズのプロデュースの元で発表した一枚。「炎のランナー」をタイトルに冠し一曲目と最後に配しているのも特長。スティーヴ・ルカサー、マイケル・オマーティアン、グレッグ・フィリンゲインズ、ドン・グルーシンなどの演奏陣に交じりジェイムス・イングラムのヴォーカルも聴ける。
43.Various Artists/The Movie "Hula Girl" Presents Hula Style Music
映画『フラガール』(公開は9月、邦画)から飛び出した企画アルバム。全編に渡ってハワイアン気分満開のリゾートの風が吹いてくるかのような爽やかな気分に浸れる一枚。ナレオ、ケアリイ・レイシェル、セシリオ&カポノ、ジェイク・シマブクロなどの曲が収録されている。私みたいなハワイアン音楽初心者にも充分堪能出来る。
44.Summer/In Malibu(1976)
このアルバムを探して遂にアマゾンで発見し購入した。ハワイ出身の4人組グループでカラパナのメンバーとの交流が深く、カラパナの弟分と呼ばれている。サウンドは爽やかな西海岸系のロックとAOR的要素が混じった一枚。
演奏、アレンジが今ひとつなのは残念でこの面を強化すればもっとセールスは伸びただろう。
45.Marilyn Scott/Without Warning(1983)
ジャズ・ヴォーカリストとして現在は活動するマリリン・スコットが1983年にマイケル・センベロをプロデューサーとして向かえて作られたアルバム。当時流行していたAORとディスコ・サウンドを融合させたかのようなアレンジが今聴くと懐かしい。
彼女のダイナミックなヴォーカルも充分堪能出来るが、多少オーバー・プロデュースの感も否めない。
46.David Roberts/All Dressed Up(1982)
デヴィッド・ロバーツ唯一のソロ・アルバムで、AOR界の名プロデューサーであるジェイ・グレイドンがエクゼクティブ・プロデューサーとして関わっている。
参加ミュージシャンもグレイドンのパートナーであるデヴィッド・フォスターを筆頭にTOTOのメンバーが加わっている。サウンドは彼の熱いヴォーカルを生かしていて、どことなくTOTO的なサウンドに仕上がっている。
♪2006・9月(5)
47.Donny Hathaway/Live(1971)
1971年にLAとNYで行われたライヴからピックアップして収録された。収録曲にはマーヴィン・ゲイ(マーヴィンもダニーも亡くなっているね)の「ホワッツ・ゴーイン・オン」やジョン・レノン(彼も故人だ!)の「ジェラス・ガイ」等が混じっている。ダニーの熱気のあるステージが伝わってくる!
48.Herb Alpert & The Tijuana Brass/S・R・O(1966)
ティファナ・ブラスがもっとも勢いがあり売れまくっていたころに発売されたアルバム。忙しいなかで制作されたのであろうが、決してグレードは落ちずグループの特徴であるラテン・サウンドは健在だ。今聴いていても新鮮に感じるし、この分野では追随者は今後も現れないだろう。
49.Nick De Caro And Orchestra/Happy Heart(1969)
編曲家でありAORの先駆者としても名高いニック・デカロが1969年にオーケストラをバックに録音したイージー・リスニング・アルバム。選曲は一曲のオリジナルを除けば映画音楽や「ヘイ・ジュード」「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」のビートルズ・ナンバーなどである。中でも2曲収録されている。今聴くとこの頃から既に名盤「イタリアン・グラフィティ」への構想が練られていたようだ。。
50.Jay Graydon/Past To Present-The 70s
ジェイ・グレイドン所蔵の未発表録音が蔵出しされた。アルバム「Airplay」のデモ・テイクや他人に提供した曲のガイド・ヴォーカル曲に混じって、CMやTVドラマ用に提供した曲などが含まれる。今後第二弾なども企画されているそうで楽しみだ。
51.Stephen Bishop/Red Cab To Manhattan(1980)
1980年に発売されたアルバムの再発盤。彼らしい日常の生活を歌詞に反映させ曲がずらりと並ぶ。サウンド的には彼のそうした点が全面に出ており、そうしたサウンドを支えるゲスト・ミュージシャンも豪華だ。フィル・コリンズ、エリック・クラプトン、アート・ガーファンクル、ラーセン・フェィトン・バンドの二人、フィービー・スノウと超有名どころがずらりと並ぶ。これらはビショップの人脈とともに、プロデューサーのマイク・マイニエリ(著名なフュージョン・アーティストでもある)と重鎮トミー・リピューマの力も大きいだろう。
♪2006・10月(5)
52.Fourplay/X
フュージョン界のスーパー・グループ「フォープレイ」のタイトル通り10枚目のアルバム。実力派グループでソロとしての人気も実績もセッション経験も豊富な4人が紡ぐ音楽は一部の隙も無い見事なハーモニーを聞かせてくれる。グループのウリの一つであるヴォーカル曲はスティーヴ・ウィンウッドのカバーをマイケル・マクドナルドが歌っている。
53.Soundtrack/フラガール
映画「フラガール」のサントラ盤。常磐ハワイアンセンター(現、スパリゾート・ハワイアン)開業時のハワイアン・ダンサー募集の話しを再現したストーリーだが、バックに流れるハワイアン音楽も素晴らしかった。音楽はジェイク・シマブクロが担当した。
54.Leigh Nash/Blue On Blue
「キッス・ミー」での爽やかな声が魅力の元シックスペンス・ノン・ザ・リッチャーのヴォーカリストだったリー・ナッシュが発表した解散後初のソロ・アルバム。「キッス・ミー」での爽やかなポップス・ナンバーがずらりと並ぶアルバム。グループとしては「キッス・ミー」のような路線は本流ではなかったが、ソロ・シンガーとしてはこの爽やか路線を強調するのだろうか?
55.Tony Bennett/Duets~An American Classic
超ベテラン・ジャズ・シンガーであるトニー・ベネットが各界を代表する著名シンガーとのデュエットで構成されている。こうした企画アルバムはかつてフランク・シナトラが同様に今回と同じプロデューサーの元で制作した。ボノ、ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、スティーヴィー・ワンダーなど錚々たるメンバーとのデュエットを堪能できる。
56.Jeff Larson/Swimming In The Make Believe
1980年代の多く見られた所謂ウェスト・コースト・サウンドを今に蘇らせたかのような歯切れの良いサウンドが特徴。アコギが軽快なポップスに乗りジェフの歌声もリズム良く歌っているのが爽やかに感じられる。現代版AORと言った所だろうか?
♪2006・11月(6)
57.Michael Gonzales/Mountaintop+Fire In My Soul(1980/1983)
CCMで活躍するマイケル・ゴンザレスが1980年と1983年に発表したアルバム2枚をCD1枚に収録した。
「Mountaintop」はCCMらしく神(キリスト)に対する感謝や生の喜びなどが歌詞の中心というか大部分を占めている。サウンド的にはポップなAORと言った所か?
「Fire In My Soul」も基本的には上記の路線を踏襲しているが、演奏面でホーン・セクションを起用するなどして音に厚みを持たせているのが目立つ。
58.Alzo/Takin' So Long(2004)
フォーク・シンガーのアルゾが1973年春にレコーディングをし完成しながらも、所属レコード会社の閉鎖などの理由でサンプル盤まで製作されながらもお蔵入りとなってしまったセカンド・アルバムが2004年になって日本側の尽力があって発売されたが、その直前に当の本人であるアルゾは急逝してしまった。
残されたアルバムは発売されたが、彼らしい瑞々しいサウンドとファルセットを利かせた透明感のあるヴォーカルは聴いていて気持ちがいい。
59.Vapour Trails/Vapour Trails(1979)
以前から手に入れたかったアルバムがやっと再発されたのをきっかけに購入した。「Don't Worry Baby」は小林克也氏がパーソナリティを務めていた『ベストヒットUSA』のオープニングで流れていたあの曲だ。アルバムのプロデューサーはラリー・カールトンが務めていることもあり、全体的にギターを全面に出したウエスト・コースト的なサウンドに仕上がっている。
60.U2/18 Singles
U2には過去にベスト盤と呼ばれる企画盤が2種類ありそれぞれが時代を追って収録されており、ヒット曲+レア曲集のような体裁を取っていた。しかし、一般のファンよりはマニアやコアなファンが喜びそうな企画でありグループとしてのキャリアを総括する1枚のベスト盤としては今回のアルバムが始めてである。
文字通りシングル曲にグリーン・ディとの共演「The Saints Are Coming」と新曲「Window In The SKies」を含む18曲が収録されている。注目は後者の新曲で、さいたまスーパーアリーナでのライヴで世界に先駆けてステージで披露された。
尚、限定盤で2005年イタリア・ミラノでのライヴが10曲収録されているDVDがオマケとして付いている。こちらのライヴ映像は55分に渡りU2の熱い演奏が見られるので是非。
61.Dave Grusin/Mountain Dance(1979)
デイブ・グルーシンが1979年に発表したアルバムで、タイトル曲は後に映画「恋におちて」で使用された印象的な曲だ。「Captain Caribe」はアール・クルーの演奏でも御馴染みだがこの曲はグルーシンのオリジナルなので比較してみても面白い。
62.Bob James/Two(1975)
フュージョン界ではグルーシンと肩を並べるキーボード・プレイヤーであり、プロデューサーとしても活躍し現在では「FOURPLAY」のメンバーとして活動する。
このアルバムでは1曲目の「Take Me To The Mardis Gras」が余りにも有名で、TVやラジオ番組などのBGMとしてこの曲として知らずに耳にしている人たちは多いだろう。一度耳にすれば「あ、この曲聴いた事ある!」って言うと思う。パティ・オースティンのヴォーカルも2曲収録されている。
♪2006・12月(10)
63.John Valenti/Anything You Want(1976)
白人ながらスティーヴィー・ワンダー・フォロワーのジョン・ヴァレンティが発表したこのアルバムのCD化は各方面から待たれて遂に実現した。
中でもソウル・フリークやAORファンは首を長くしてCD化を待っていただけに、リイシュー・アルバムとしては今年最大のヒットだろう。
一聴して彼のヴォーカル・スタイル、曲作りなど全ての面でスティーヴィーの影響が色濃く出ていることに気が付く。1981年作の「I Won't Change」ではソウル色は弱まり、その分AOR色が濃く反映されたのでソウル色を楽しみたいなら断然こちらの方が良い。
64.Brian Culbertson/A Soulful Christmas
スムーズ・ジャズ界の貴公子ブライアン・カルバートソンが発表したX'Mas向けのアルバム。定番曲がメインで流れるようなアレンジとヴォーカル曲も3曲含まれているが、その中の1曲はマイケル・マクドナルドが歌っている点にも注目。
65.Randy Vanwarmer/Songwriter
2004年3月に白血病で亡くなった「アメリカン・モーニング」のヒットで有名な、AORシンガーのランディ・ヴァンウォーマーが生前に残したデモ・テイクを整理して発表したアルバム。全てが未発表の状態の曲だが既に完成されていたと見えて、各曲のグレードは保たれていた。彼らしいナイーヴな感じの曲やポップな曲もあり一枚のアルバムとしても充分に通じる。
66.America/View From The Ground(1982)
アメリカのアルバムの中で何故かこのアルバムだけはCD化されていなかったのだが、この度発売されたので購入した。アメリカは1970年代中盤から1980年代にかけて活動したバンドで「金髪の髪の少女」などの大ヒットがある。このアルバムは1982年に発表され当時流行していた、AOR色が多少前面に出た上でロック色やフォークっぽいサウンドも健在だ。
67.David Pomeranz/The Truth Of Us(1980)
AORシンガーのデヴィッド・ポメランツが1980年に発表したアルバムのCD化に伴ない購入した。彼の特徴はやはり何と言ってもバラード系の曲で1曲目の「The Old Songs」は彼の良さが出た名作だ。アルバムには実験的な曲や声質に似合わないハードな曲もあるが、こうした曲よりラヴ・ソングにこの声は良く似合う。
68.Gary Ogan/Gary Ogan(1977)
ビル・ラムとフォーク・デュオを組んでいたゲイリー・オーガンがレオン・ラッセルのプロデュースで1977年に発表したAORアルバム。ここでは彼の本来のフォーク系のシンガー・ソングライターとしての特徴を生かしつつ、AOR的な味付けやR&Bの要素まで取り入れて完成させた。演奏も彼の特徴を生かしたアレンジに終始しているのは正解だ。爽やかなサウンドでリラックした雰囲気の中で聴けば良さが発揮される。
69.Keali'i Reichel/Maluhia
ハワイ音楽界のスーパースターであるケアリイ・レイシェル初のX'masアルバム。定番曲やオリジナル曲を交えた選曲ながらも、歌詞は英語とハワイ語で歌っているあたりは彼らしい。X'masアルバムと言うと華美なアレンジやコーラス・ワークが多い中で南国独特のドリフト感は失われていない。
来年からは私のこの時期の定番にしたいアルバムとなりそうである。
70.Gary Ogan & Bill Lamb/Portland(1972)
ゲイリー・オーガン(68参照)がビル・ラムとのデュオ形式で発表した、カントリー風フォークアルバム。曲は全てゲイリー・オーガンの自作曲であるが、デュオによるコーラス・ワークの美しさとジャケット写真のような瑞々しさを感じさせる一枚だ。
ゲイリー・オーガンはこのスタイルをより発展させた形で1977年に(68参照)アルバムを発表しているが、そちらはAOR色が反映されていた。
71.James Brown/Love Power Peace-Live At The Olympia,Paris,1971(1992)
X'masの日に亡くなったジェームス・ブラウンが1971年にパリのオランピア劇場でJB'sを率いて行ったライヴ盤。発売からかなり経た1992年になって発売された。ステージの熱気をそのまま凝縮したかのような一枚で、JBの息遣いが伝わってくる。
72.Leah Kunkel/Leah Kunkel+I Run With Trouble(1979/1980)
リア・カンケルが1979年と1980年に発表した2枚のアルバムを1枚のCDに纏めた。
ウェスト・コーストを本拠に活動していた時期であり、バックのミュージシャンもTOTOのメンバーであるスティーヴ・ルカサーやマイク・ポーカロなどが参加している。実力派ミュージシャンががっちりとバックを固め、曲も自作曲の他にビージーズやスティーヴン・ビショップの曲なども取り上げている。旦那だったラスはドラムスで1979年のアルバムの方には参加しているが、1980年の方には参加していない。


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