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カテゴリ:音楽・ザ・ビートルズ
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■私の好きな曲2、~ポール・マッカートニー&ウイングスの「バンド・オン・ザ・ラン」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【アーティストの略歴】 改めてここで経歴を振り返る必要の無い人ではあるが、敢えて初心者向けに簡単に紹介する。ポール・マッカートニーは英国のリバプール出身で1942年6月18日生まれ。学生時代に故ジョン・レノンと出会いクオリーメンに参加する。その後ジョージ・ハリスンとリンゴ・スターが加わり、ザ・ビートルズとしてレコード・デビューを果たす。1970年にグループ解散後は1971年にウイングスを結成する。ウイングスは10年後に解散するが、その後はソロ名義で活動をして来月からは欧州ツアーが控えている。 ╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋ 【この曲について】『BAND ON THE RUN』作詞:作曲/PAUL McCARTNEY ▲ポール・マッカートニーが1973年にウイングスとして発表した曲で、同名タイトルのアルバムの冒頭を飾る。 この曲は大きく分けて3つのパートから構成されていて、これはポールの曲に度々登場するパターンだ。冒頭の部分はリンダのシンセとポールのギターが交互に絡む展開で、その後にポールのボーカルが入る。その次のパートではギターが少しテンポアップして、「IF WE EVER GET OUT OF HERE」でこのパートは終わり。そしてここでオーケストラが入りアコギがこれからのパートを引っ張っていく。 ポールのボーカルは徐々に力強くなってきて「FOR THE RABBITS ON THE RUN」と「BUT WE NEVER WILL BE FOUND」の部分は力を込めてシャウトする。 ○この曲はその後のポールのライヴでも重要な部分で演奏されて、ファンの間でも今でも人気が高い曲である。VENUS AND MARS発表後のOVER AMERICAツアー、1979年の英国ツアーでもアンコール前後に披露されていた。'80年の後半からワールド・ツアーを再開してからは、大量のビートルズ・ソングが採用されているがそれでもこの曲は必ず演奏される。 ★このアルバムの大部分はアフリカのナイジェリアで録音された。ところが録音の為に出発する直前にドラマーとギタリストの二人が脱退してしまう。出発を取りやめることはせずにとりあえずポール夫妻とデニー・レインの三人で録音した。ドラマーが抜けた穴はポール自らがドラムを担当したが、このドラミングには高い評価が下された。ポールはドラム、ギターも積極的に演奏してロンドンに戻ってからは、オーケストラをオーバーダビングして完成させた。 ☆解散後は他のメンバーの快進撃に押されていたポールだったが、このアルバムの完成度の高さで3人を一気に抜いた。 曲の内容は『刑務所から抜け出して逃げて逃げる為に走りまくるんだ。そうしてバンドは走りまくって(BAND ON THE RUN)振り切って見せる。そして裁判官は怒りだすだろうが、僕らは決して捕まらないさ』と歌う。 ♪この曲の第二部に「IF I(WE) EVER GET OUT OF HERE」というフレーズがあるのは前の文章で紹介したけど、おぼえているかな?。このフレーズはビートルズの解散前に連日の会議に嫌気がさしたジョージが、ふと『ここから抜け出せたらな~』と呟いた言葉をポールが引用したのだ。 #このアルバムにはこの曲以外にも名曲が目白押しだ。収録曲は9曲だが全ての曲の完成度が高くて、ポールの解散後の最高傑作と言っても過言ではない。2曲目の「JET」3曲目の「BLUEBIRD」までの流れは文句のつけようが無い。このアルバムからは最近のツアーでも「JET」「LET ME ROLL IT」が披露されている。デニーとの共作の「NO WORDS」はポールのチョッと苦しそうなファルセットも聞けるし、これは'79年の英国ツアーで披露された。その他ではチョッとアフリカのリズムを取り入れて「MAMUNIA」や「MRS.VANDEBILT」もリズム感があってメリハリが利いている。是非、このアルバムはお薦めだから未聴な方はすぐにでもCDショップに駆け込んでね。 ╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋ 【ヒット・チャート】 '73年の12月にアルバムは発売されてシングル・チャートでは翌年6月に1週1位を獲得。アルバムの方は通算4週間1位を獲得した。バンド・オン・ザ・ランの前に第一弾シングルとしてリリースされた「JET」は7位だった。 '74年のグラミー賞では最優秀ポップ・グループと最優秀録音(受賞者はジェフ・エメリック)の二部門で授賞した。 ╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋ 【最後に】 ポールは'70年代をウイングスの活動に力を注いできた。その中で今回紹介したアルバムと、その後'75年の『VENUS AND MARS』の二枚が一番勢いがあった。当然この後のツアーでは日本公演が決まっていたが、直前に法務省が過去の麻薬逮捕歴を理由に査証を取り消したので中止となった。当時全盛だったウイングスのライヴが武道館で見れなかったのは残念。結局その後の'79年の日本公演も成田空港で麻薬所持の現行犯で逮捕されたのでパアー。 是非、'70年代のポールを知りたければ上で紹介した二枚を聴いて下さい。当時のポールの勢いと音楽の完成度の高さを感じる事でしょう。 ╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋ 【編集後記】 今回はポールの'70年代を代表する曲を取り上げてみました。 当分は'70年代のロックの名曲を取り上げる予定です。それでは予告編として今後考えているのは...。(順不同) 1.STAIRWAY TO HEAVEN 2.HOTEL CALIFORNIA 3.KILLING ME SOFTLY WITH HIS SONG です。 最後までお付き合い戴いて感謝しております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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