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カテゴリ:音楽・ザ・ビートルズ
アルバム名/『IMAGINE』
![]() 発表年/1971年 プロデューサー/ジョン・レノン、ヨーコ・オノ、フィル・スペクター 【ジョンのソロ時代の傑作】 ジョンのソロ時代の代表作として取り沙汰されるのは、この作品と「ジョンの魂」「ダブル・ファンタジー」が三本柱だろう。 特に「ジョンの魂」と「イマジン」は個人の好みにもよるだろうが甲乙付けがたい名作である。私もその時々でどちらを一番に持ってくるか悩むのである。「ジョンの魂」がかなり私的な作品でバックメンバーも最低限に抑えているが、本作ではバンド形式での録音をしたのとフィル・スペクターのプロデュースもあって音の広がりを感じる。 【このアルバムについて】 このアルバム制作にあたってジョンはビートルズ時代に作曲しボツになった曲も積極的に取り上げた。アルバム全体を通して聴くとやはりフィル・スペクターの色が濃く反映されているのに気が付くと思う。 1曲目のImagineは言わずと知れたこのアルバムの表題曲でもあり、今ではすっかり平和を象徴する曲として定着した。ジョンのピアノに軽くストリングスを配したアレンジが見事にはまった名曲である。 2曲目Crippled Insideは一転してブギーっぽいサウンドが特徴。3曲目のJealous GuyはImagineと並んでこのアルバムを代表する曲で、原曲の部分はビートルズ時代に作られて「ホワイト・アルバム」セッション時に一部が最初に披露された。カバーも多くブライアン・フェリーも録音している。 4曲目のIt's So Hardは再びジョンらしい変幻自在のヴォーカルが聴けるナンバー。5曲目のI Don't Want To Be A Soldierは徴兵に反対する叫びを母にぶつけるナンバー。 LPではB面に相当するのが6曲目からでGimme Some Truthはビートルズ時代に書いたナンバーでジョージ・ハリスンのリード・ギターが終始唸るロック調のナンバーだ。7曲目のOh My Loveは一転してしっとりとしたナンバー。ヨーコとの共作でジョンのピアノを中心にしたラヴ・ソングでレコーディングの様子を撮影したヴィデオでもその演奏シーンが見れる。 8曲目のHow Do You Sleep?は当時関係が悪化していたポールへのあてつけと思われる曲。「Sgt.Pepper's」「Yesterday」「Another Day」とかポールが作曲した曲を皮肉っている。 9曲目のHow?は再びしっとりとしたナンバーで、フィル・スペクターのアレンジしたストリングスが映えるナンバーだ。 10曲目のOh Yoko!はジョンが作ったナンバーで愛妻ヨーコの名前が入ったナンバーで、ジョンのヨーコへの思いを綴ったアップテンポの曲。 【参加メンバー】 イマジンのセッションではジョンの親しいミュージシャンが呼ばれた。身内からはジョージ・ハリスン、ベースのクラウス・フォアマン、ドラムスに元イエスのアラン・ホワイト、サックスのキング・カーティス、バッドフィンガーのジョーイ・モランドらが参加している。他にはドラムスのジム・ケルトナー、キーボードのニッキー・ホプキンスらのジョンと親しいセッションマンも加わっている。 【バック・ナンバー】 1.リー・リトナー「RIT」(1981) 2.ボズ・スキャッグス「MIDDLE MAN」(1980) 3.ジェイ.P.モーガン「JAYE.P.MORGAN」(1976) 4.クインシー・ジョーンズ「THE DUDE」(愛のコリーダ)(1980) 5.サントラ盤「FOOTLOOSE」(1984) 6.ヒューイ・ルイス「SPORTS」(1983) ![]() ![]() ![]() 人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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