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カテゴリ:音楽
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アルバム名と曲名『GLASS HOUSES』(試聴出来ます) ![]() 発表年/1985年 プロデューサー/フィル・ラモーン 【ロック魂全開のビリー!】 ビリーは一作置きにそのスタイルを替えていくカメレオン・アーティストであり、そんなビリーのアルバムでこれは「ロック色全開」の一枚と言える。個人的にビリーの好きなアルバムはこの一枚と「イノセント・マン」「ニューヨーク52番街」となる。今回どのアルバムを取り上げるか迷ったが、「イノセント・マン」は「私の好きな曲」シリーズで「あの娘にアタック」を書いたので、「ガラスのニューヨーク」にした次第である。 【このアルバムについて】 1曲目のYou Maybe Rightはイントロにガラスが何かで割れる音のSEから始まる。まるでこのアルバムを象徴するかのようなスタートでもある。このアルバムには多くのこうしたSEが挿入されているので注目して欲しい。サウンド的にはビリーのロック全開のヴォーカルが堪能できるし、中間ではギターとサックスソロが交錯するいきなりご機嫌な一曲で始まった。2曲目のSometimes A Fantasyは電話の呼び出し音のSEで始まる。この曲も前曲同様にビリーのロック節が聴けるが、サウンド的にはビリーのシンセが曲を彩っているのに注目。ビリーの多重コーラスがバックで聴ける。 3曲目のDon't Ask Me Whyは一転してアコギの音色が綺麗なポップソング。ロック色の強い曲が2曲続いたので、こうした曲が来るとやはりホッとする。中間部ではビリーのクラシックピアノ風のソロが入る。4曲目のIt's Still Rock And Roll To Meではチョッとオールド・スタイル風のロック曲でシングル・カットされて見事に全米1位を獲得した。ここでも中間部でリッチー・カナータのサックスソロが決まっている。最後にはビリーの一吠えが入る! 5曲目のAll For Reynaはビリーのピアノの連弾で始まり、曲の中でもこのビリーのピアノの音色が終始曲をリードしている。そのピアノの連弾から最後はビリーのシンセで終わる。'70年代のビリーだとこの曲は憂いを含んだサウンドに仕上げていただろが、本作はロック色を強調しているのでこうした曲になったのだと思う。6曲目のI Don't Want To Be Aloneはビリーらしい歌詞にポップなメロディを乗せた曲だ。ロック色が強いアルバムでここからはLP時代はB面になるが、A面に比べると多少落ち着いてくる感じもする。この曲の様にビリーの良さはメロディ・ラインの良さと歌詞の咬みあわせの絶妙さにあるので、こうした目立たない曲でも特徴が現れている。 7曲目のSleeping With A Televison Onはテレビの放送終了時の国家が流れた直後の様子のSEから入る。2曲目と良く似た曲調のロック色が全面に出た一曲。8曲目のC'etait Toi(You Were The One)は'70年代のビリーに良くあった曲調で、中間部ではフランス語(曲名もフランス語)の歌詞を挿入され再び英語の歌詞になって終わる。ビリーらしい落ち着いた雰囲気を持った曲。 9曲目のClose To The Border Lineもロック色は強く出てビリーも力強く歌っているが、他の曲ほど垢抜けていないのでシングルB面向きの曲か?ラストのThrough The Long Nightは、ここまでロック色が強いことを書いてきたけど、やはり最後はビリーらしくこうしたロック色を解毒してくれる曲で閉めるのが彼には相応しいと思う。 【ヒットチャート、グラミー賞】 このアルバムは日本でも米国でも多くのヒット生み、アルバムとシングル・チャートの双方で上位に食い込むなど大健闘だった。まずアルバムは1位を獲得し、年間チャートでも4位とこの年を象徴する一枚となった。 シングルではIt's Still Rock And Roll To Me(ロックン・ロールが最高さ)が1位で年間では9位、You Maybe Right(ガラスのニューヨーク)が7位と2つのトップ10ヒットを生んだ。更に、Don't Ask Me Whyが19位でSometimes A Fantasyが36位とトップ40まで拡大すると4つのヒット曲が本作から生まれたことになった。 グラミー賞では最優秀男性ロック歌手賞で、ブルース・スプリングスティーンやポール・マッカートニーを抑えて授賞した。 【バック・ナンバー】 1.リー・リトナー「RIT」(1981) 2.ボズ・スキャッグス「MIDDLE MAN」(1980) 3.ジェイ.P.モーガン「JAYE.P.MORGAN」(1976) 4.クインシー・ジョーンズ「THE DUDE」(愛のコリーダ)(1980) 5.サントラ盤「FOOTLOOSE」(1984) 6.ヒューイ・ルイス「SPORTS」(1983) 7.ジョン・レノン「IMAGINE」(1971) 8.フランキー・ブルー「WHO'S FOOLIN' WHO?」(1982) 9.ワークシャイ「OCEAN」(1992) 10.バーシア「SWEETEST ILLUSION」(1987) 11.グロリア・エステファン・アンド・マイアミ・サウンド・マシーン「LET IT LOOSE」(1987) 12.リンゴ・スター「RINGO」(1973) 13.デイン・ドナヒュー「DANE DONOHUE」(1978) 14.フィル・コリンズ「NO JACKET REQUIRED」(1985) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 自己PRコーナー 日記のテーマとは関係ないけど、私のカンボジア・タイ旅行記の写真が完成しました。 是非、暇つぶしにでもご覧下さい。ついでに感想を書き込んで戴けると、とても嬉しい管理人でした。 写真をご覧になれます 第一日目 第二日目 第三日目 第四日目 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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