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カテゴリ:音楽
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![]() プロデューサー/ミッチェル・フルーム、ケヴィン・キレン、D.P.A.マクマナス(コステロの本名) 曲名(クリックすると一部試聴出来ます) 1.The Other Side Of Summer 2.Hurry Down Doomsday (Bugs Are Taking Over) 3.How To Be Dumb 4.All Grown Up 5.Invasion Hit Parade 6.Harpies Bizarre 7.After The Fall 8.Georgie And Her Rival 9.So Like Candy 10.Interlude:Couldn't Call It Unexpected No.2 11.Playboy To A Man 12.Sweet Pear 13.Broken 14.Couldn't Call It Unexpected Number 4 【エルビス・コステロについて】 英国のリバプールで育ったコステロの本名は、「デクラン・パトリック・A・マクマナス」で曲やプロデュースの際のクレディットで使い分けていることがるが基準は知りません。 リバプール育ちの彼がザ・ビートルズの影響を受けて育ったが、彼がデビューした1970年代の後半はパンク・ミュージックが流行りコステロもそうした音楽に影響を受けることになる。 暫くはこうしたパンクの影響を受けたアルバムを発表するが、多作の彼は徐々にそのスタイルを変えていく。このアルバムと前後して憧れのポール・マッカートニーから共作の話を持ちかけられて、ポールのアルバム制作に大きく貢献する。これをきっかけにポールは復活しワールド・ツアーを再開するので、コステロの貢献は大だった。サー・ポールに正面から物を言ったアーティストとしてジョン以来の貢献だった。 最近は様々なジャンルのアーティストとのコラボレーション・アルバムを発表したり、サントラ盤への曲提供など活躍のフィールドは益々広がる一方だ。 私生活ではダイアナ・クラールとの再婚の話題もあった。度重なる来日公演で、日本でもすっかり有名人となった。 【このアルバムについて】 前作「SPIKE」(1988)と似た内容の本作は、ある意味で前作の続編的な意味もある。ポール・マッカートニーとの共作曲がここでも二曲収録されているのからも、それを裏付けている。 1曲目のThe Other Side Of Summerは、このアルバムからのシングルカットされた作品である。コステロらしい物語調ながらどこか皮肉っぽい歌詞?もユニークだ。バックの独特なコーラスワークは彼ならではか。2曲目のHurry Down Doomsday(The Bugs Are Taking Over)は、ドラマーのジム・ケルトナーとの共作曲で、何かに追われているかのようなスピード感が特徴の不思議な雰囲気を持った曲。 3曲目のHow To Be Dumbはエルビスらしい?タイトルを持った曲で、皮肉を込めて自虐的に歌う?4曲目のAll Grown Upはこれも彼らしい、何か語りかけるかの様な内容の歌詞に、どことなく彼のナイーブな歌声がはまる。ジム・ケルトナーのドラムスとバックのストリングスがアレンジ面で光る渋いが魅力的な曲。前作でもこうした曲調は見られた。 5曲目のInvasion Hit Paradeは、彼の父のロス・マクマナスがトランペットで参加しているナンバー。曲調は3曲目と何処と無く似ているが、旋律に対して歌詞の多さが特徴のコステロの良さが出ていると思う。6曲目のHarpies Bizarreは、バックのフルート、オーボエ、フレンチ・ホルン、クラリネット、ハープシコードらが演奏的に前面に出てくる。こうしたアレンジが抜群にはまるのも彼の音楽の良さである。 7曲目のAfter The Fallはコステロのギターと、マーク・リボットのスペイン・ギターの音色が何処と無く寂しげだ。コステロの歌詞は、何だか今にも泣き出しそうな雰囲気を醸し出す。ある女性に対して何かを反省し、語りかけ、想いだしているかの様なムードを感じませんか?8曲目のGeogie And Her Rivalでは、前曲から一転して明るいポップス調の曲に変る。重い感じ?から一転してこうした曲を書けるのが、彼の才能の幅広さを物語っている。 9曲目のSo Like Candyは1曲目に続いてシングル・カットされたナンバー。コステロとポール・マッカートニーとの共作曲で、お互いの良さが見事に一曲として現れている。歌詞の物語調はコステロもポールもお互いに良く使う手法だが、ポールの簡潔な旋律とマッチする語数に対して、旋律より多い語数を使うコステロだがこの曲の歌詞はポール色が多少でたのではないだろうか?旋律はコステロ色が出ているが、サビの部分はポールらしさも出ている。10曲目のInterlude:Couldn't Call It Unexpected No.2 は次の曲への繋ぎとなるインストだけの短い曲。 11曲目のPlayboy To A Manは再びポールとの共作曲で、こちらっでは一転して明るいスピード感のあるポップス調の曲だ。ポール色よりはコステロ色が前面に出ていると思われる。12曲目のSweet Pearは再びコステロのナイーブな一面が前面に出た一曲。 13曲目のBrokenは当時の妻・ケイト・オリオダンの曲だが、このアルバムでは個人的に最も聴かなかったナンバー。メロディの展開やアレンジが単調なのがマイナスポイント。14曲目のCouldn't Call It Unexpected Number 4は、ジム・ケルトナー得意のマーチ風のドラミングが終始この曲を引っ張っている。何時までもこのドラミングが頭に残るが、歌詞はコステロ得意の物語調である。一人の女性が、自分の慰めを見つけて力強く生きようとする人生をコステロが語っているかのように感じる。 このアルバムには2枚組みもあり、こちらは2002年に発売されたDX盤で、本作のデモ・テイクやアンプラグド・ライヴへの出演時のテイクなど貴重なものが収録されているので、これから買う人はこちらがお勧めです。 【バック・ナンバー】 1.リー・リトナー「RIT」(1981) 2.ボズ・スキャッグス「MIDDLE MAN」(1980) 3.ジェイ.P.モーガン「JAYE.P.MORGAN」(1976) 4.クインシー・ジョーンズ「THE DUDE」(愛のコリーダ)(1980) 5.サントラ盤「FOOTLOOSE」(1984) 6.ヒューイ・ルイス「SPORTS」(1983) 7.ジョン・レノン「IMAGINE」(1971) 8.フランキー・ブルー「WHO'S FOOLIN' WHO?」(1982) 9.ワークシャイ「OCEAN」(1992) 10.バーシア「SWEETEST ILLUSION」(1987) 11.グロリア・エステファン・アンド・マイアミ・サウンド・マシーン「LET IT LOOSE」(1987) 12.リンゴ・スター「RINGO」(1973) 13.デイン・ドナヒュー「DANE DONOHUE」(1978) 14.フィル・コリンズ「NO JACKET REQUIRED」(1985) 15.ビリー・ジョエル「GLASS HOUSES」(1980) 16.ウィングス「VENUS AND MARS」(1975) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 自己PRコーナー 紅葉には少し早いけど、深まり行く秋の景色をご覧下さい。 浮間公園の写真をみる お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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