KINTYRE’S DIARY~旧館

2006/01/04(水)22:10

映画『MR.&MRS.スミス』を観て

人気blogランキングへ 原題:Mr.&Mrs.Smith(アメリカ)公式HP 上映時間:118分 監督:ダグ・リーマン 出演:ブラッド・ピット(ジョン・スミス)、アンジェリーナ・ジョリー(ジェーン・スミス)、ヴィンス・ヴォーン(エディ)、ケリー・ワシントン(ジャスミン)、アダム・ブロディ(ベンジャミン・ダンズ) 【この映画について】 ハリウッドを代表する俳優二人が夫婦を演じることで注目を浴びた作品。そして実生活でも離婚して一人身の二人が、ゴシップ紙を賑わせている。 秘密組織に属していることを隠して夫婦になった二人が、倦怠期を迎えて二人でカウンセリングを受けるという設定で始まり終わる。出会いも偶然ながら謎に満ちているという設定は、如何にもハリウッド映画らしいのでラストまで行き着く暇なく楽しめる作品である。 【ストーリー(ネタバレなし)】 夫婦で倦怠期を乗り切るためのカウンセリングを受けにきたスミス夫妻。そこで出会いから夫婦としての実生活に踏み込んだ点までも、カウンセラーが遠慮なく質問する。そこで語られる出会いからして普通ではないが、二人の質問への答えも微妙に食い違う。 政情不安定な南米コロンビアの首都ボゴタで、ジョンは建設業者としてジェーンはコンピューター・プログラマーの身分で一人旅をする身だった。滞在先のホテルで、政府軍が不審な個人旅行者を調べに押し入ってきた。偶然ロビーのバーにいたジョンは、この出来事に咄嗟に反応した。この様子をホテルに戻ってきてロビーの玄関で眺めていたジェーンを見て、二人で旅行していると言って乗り切った。これを機に一気に仲良くなった二人は勢いで結婚する。 周囲の猛反対を振り切って帰国後結婚した二人だが、その素顔の裏にはお互いが知らない世界が広がっていた。それもお互いがライバル視する秘密組織に属していたとはこの時点では知らなかったのだが…。 実は二人とも凄腕の殺し屋であり、厳しい掟の中でこれまで生きてきた。そしてとある週末もお互いの素性を隠したまま別々の「仕事先」に向うのだった。夫々の組織が偶然にも一人の男を追っていた。その男はメキシコ国境から護送される間の砂漠地帯で始末する手筈だった。ところが驚いたことに、その男を処理するのはスミス夫妻だった。とんだ邪魔が入りターゲットを逃がした二人だが、組織の掟で逃がしたターゲットは48時間以内に処理することになっている。ジェーンはオフィスに戻りコンピューターでその邪魔者を解析した結果、それは夫のジョンであることに気付いた。 たとえ相手が夫であり妻であっても組織の掟は守らないと、次は自分がターゲットになる。ジョンも相手を探りに出るが、その過程で判明してビルに入るとそこは妻が働く会社だった。始めて自分の妻の素性を知ったジョンは驚く。 組織の掟で双方は夫婦と言へどもターゲットとして抹殺しなければならない。それに気が付いた二人は、自分らの愛の巣も戦場と化すことになった。お互いが自宅の秘密の場所に武器の数々を秘匿していた。これを取りに戻るとすでに相手に察知されて、早速愛の巣で壮絶な銃撃戦が展開された。ジョンの下で働くエディもこの事実に気が付き、ジョンに協力することになるがエディも一方で組織の一員としての任務もある。 ジェーンの事務所に潜入したジョンは、ジェーンの事務所のジャスミンに発見される。ジャスミンもジェーンにこれ以上協力出来ないと告げられてしまう。 こうなったらどちらか二人が亡くなるまでバトルは続くことになる。だが、このバトルを仕掛けた組織が存在したがそれは? ここから先は映画の核心に入るのでポイントだけを掻い摘んで述べる。対立する組織同士が何故同じターゲットを追っていたのか?ターゲットの人物が吐いた驚くべき計画とは?壮絶な「夫婦喧嘩」に終りは来るのか?倦怠期は乗り切れるか?こうした点に注目して映画館かDVDで楽しんでもらいたい。 【鑑賞後の感想】 ハリウッド映画の醍醐味と娯楽性が詰った作品だ。夫婦が素性を隠して結婚したが、実は殺人秘密組織に属する腕利きの暗殺要因だったとの設定が面白い。 それを冒頭とラストでカウンセリングのインタビューで挟むというスタイルも粋だ。インタビューがまるで本物の夫婦が受けているかのように感じるのも、観ているファンには楽しめる。実際に付き合っている二人なのでそうしたオーラが無意識のうちに出ているのかな? 二人の超売れっ子スターによる壮絶なバトル・シーンはこの映画の最大の売りだ。延々と続くバトル・シーンの合間にも、二人の軽妙なジョークが挿入されるので飽きずにラストまで一気に楽しめる。2時間弱の上映時間全般に展開されるハリウッド・ワールドを堪能した。 【自己採点】(10点満点) 9.2点ストーリー展開的にも組織の陰謀があってハラハラする辺りは良かった。二人の俳優の華やかさも含めて楽しめた。 [今日の主なBGM]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.Laurence Juber/LJ Plays The Beatles! 2.The Joe Chemay Band/The Ripper The Finer 3.Keane/Keane 4.Kenny Loggins/Nightwatch 5.Kelly Clarkson/Thankful

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る