KINTYRE’S DIARY~旧館

2011/03/06(日)16:47

映画『ソーシャル・ネットワーク』を観て~アカデミー賞受賞作品

アメリカ映画 2010~(15)

11-10.ソーシャル・ネットワーク ■原題:The Social Network ■製作年・国:2010年、アメリカ ■上映時間:120分 ■字幕:松浦美奈 ■鑑賞日:2月1日、TOHOシネマズ・六本木ヒルズ(六本木) ■料金:1,000円 スタッフ・キャスト(役名)□監督:デヴィッド・フィンチャー □脚本:アーロン・ソーキン □原作:ベン・メズリック □編集:アンガス・ウォール、カーク・バクスター □音楽:トレント・レズナー、アッティカス・ロス ◆ジェシー・アイゼンバーグ(マーク・ザッカーバーグ) ◆アンドリュー・ガーフィールド(エドゥアルド・サヴェリン) ◆ジャスティン・ティンバーレイク(ショーン・パーカー) ◆アーミー・ハマー(キャメロン&タイラー・ウィンクルヴォス) ◆マックス・ミンゲラ(ディビヤ・ナレンドラ) ◆ジョシュ・ペンス(タイラー・ウィンクルヴォス) ◆ブレンダ・ソング(クリスティ) ◆ラシダ・ジョーンズ(マリリン・デルピー) ◆ジョン・ゲッツ(サイ) ◆デヴィッド・セルビー(ゲイジ) ◆デニース・グレイソン(グレッチェン) ◆ダグラス・アーバンスキー(ラリー・サマーズ) ◆ルーニー・マーラ(エリカ) 【この映画について】 フェイスブックの創業者、マーク・ザッカーバーグがフェイスブックを作りだす過程を描く。プログラマやハッカーとして天才的な能力を持つマークが、凡人離れした情熱を傾けてサイトを作っていく様子を、ジェシー・アイゼンバーグは独特のマシンガントークや不審な挙動などで、見事に表現している。 フェイスブックの共同創始者でもあり、マークの友人として、フェイスブックを愛していたはずが、最終的にマークを訴えるエドゥアルドを演じたアンドリュー・ガーフィールドの抑えた演技も素晴らしい。 監督は「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のデヴィッド・フィンチャー。出演は「ゾンビランド」のジェシー・アイゼンバーグ、「Dr.パルナサスの鏡」のアンドリュー・ガーフィールド、「ブラック・スネーク・モーン」のジャスティン・ティンバーレイク、「エルム街の悪夢」のルーニー・マーラなど。 尚、この作品はアカデミー賞の「脚色賞」「編集賞」「作曲賞」の3部門で受賞した。 (この項、gooより転載しました) 【この映画について】(ネタバレあり) 2003年。ハーバード大学2年生のマーク・ザッカーバーグは、高校時代から腕利きのハッカーだったが、人付き合いに関してはおくてで、今もガールフレンドのエリカをバーで飲んでいたところ、ふとしたことで相手を怒らせ別れてきたところだ。 寮の自室に戻り、やけでビールを飲みブログに彼女の悪口を書いていたが、やがてハーバード中の寮の名簿をハッキング、女子学生たちの写真を並べてランク付けするサイト作りに没頭していた。このサイト“フェイスマッシュ”はたった2時間で22,000アクセスに達し、マークの名前はハーバード中に知れ渡る。これが利用者全世界5億人以上のSNS“フェイスブック”の始まりであった……。 2004年。資産家の家に育ち、次期オリンピックにも出場が期待されるボート部のトップ、双子のウィンクルヴォス兄弟は憤慨していた。自分たちが企画した学内男女のインターネット上の出会いの場“ハーバードコネクション” 立ち上げのためマークに協力を要請していた。しかし、彼は、兄弟からの再三のメールにも返事は殆どよこさず曖昧な態度を取り続け、やがて、彼は兄弟のアイデアから発展させた“フェイスブック”を立ち上げてしまったのだ。 彼らは、早速、父の知名度と財力を背景に学長に面会を申し込み、被害を訴えるが敢え無く却下されてしまう。それでも諦めきらない兄弟は、自分の父親の会社の弁護士を介し知的財産の盗用だ、として停止警告を送る……。一方、“フェイスブック”の共同創業者&CFO、エドゥアルド・サベリンとマークはNYへ広告スポンサー候補との会合に出かけ、19歳で“ナップスター”を作ったショーン・パーカーに出会う。 ショーンとの出会いがマークのそれからの進路に大きな影響を与えた。ショーンは“フェイスブック”が目標にすべき評価額は10億ドルだとアドバイス、そこまで成長させるためカリフォルニアに来るように持ちかける。マークはスタッフを増やしサーバーを増設、ショーンは次々に投資家とのミーティングを設定するが、それに怒ったエドゥアルドは会社の口座を凍結する……。やがてウィンクルヴォス兄弟はアイデアを盗用されたと言い、エドゥアルドは創業者としての権利を主張、マークを告訴した……。 エドゥアルドはアイデアは無いが、金の無いマークの構想を実現するために金策に奔走するのだが、元々二人の感性は全く違う事から、やがて組織を立ち上げ会社が急成長を遂げる過程でエドゥアルドはマークが自分から離反するのを恐れていた。 マークはエドゥアルド無しでもやっていけるが、エドゥアルドは会社が大きくなることが自分の利益になると信じていただけに、NYに営業で留守にしていた間にマークが次々と側近を雇い入れて行くことに不快感を示す。 結局、マークはエドゥアルドを会社を立ち上げるまでの財布代わりとして利用し、ウィンクルヴォス兄弟のアイデアを盗用し、そこに自らのハッカーとして飛び抜けた能力を加えて、フェイスブックを立ち上げた。 こうして最年少の富豪とまで称されるようになったマークだが、彼が突っ走った原動力は、意外にも冒頭で自分を振ったエリカへの未練や悔しさだったような気がする。現に、彼がフェイスブックを立ち上げてからも、馴染みの店で大勢の中で楽しむ彼女に会いに行くシーンがそれを物語っているようである。 マークを演じるジェシー・アイゼンバーグの機関銃トーク、如何にもお宅っぽい服装はホリエモンもこんな感じだったのかな?って想像させられた。 最後に余談だが、エンドロールではザ・ビートルズの「Baby You're Richman」が挿入歌として流れていた。彼らのオリジナル曲が映画に使用されるのは「ノルウェーの森」などであるが珍しい。 そしてこの曲は彼らが1967年にTV用映画「マジカル・ミステリー・ツアー」で使用されているのだが、タイトルにあるように「お前は今では金持ちだ!」と言う意味でまさにこの映画にピッタリ。更に、この曲はザ・ビートルズのマネージャーだったユダヤ系英国人のブライアン・エプスタインを皮肉っているとも言われている。 マーク・ザッカーバーグはユダヤ系米国人であるのだが...。

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