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人が趣味として楽しむために「国家試験」まで受けて資格を取得しなければできない趣味は何か、すぐピンときますでしょうか。
私の趣味であるアマチュア無線が国家試験を受けて国家資格の「無線従事者免許」を国から交付されなければできないのです。しかし、この試験に合格して資格を得ただけでは一部の例外を除きまだ電波を発することができません。次に「無線局開局申請」をして自分だけのコールサイン(呼出符号)を国から得なければなりません。さて、これで晴れて交信できるかと思いきや、まだ関門があります。無線従事者免許は1級から4級まであり、この級によって電波を送信する電力(ワット数)が決められています。自分の免許が認められている送信電力が出せるトランシーバーしか扱ってはならないのですから、それに合ったトランシーバーを購入して初めてアマチュア無線を趣味として楽しめるのです。 先日11月19日のことでしたが、久しぶりに山の上に行って車から無線運用をしてきました。その交信相手との話の中で、上のように国から免許をもらわなければできないような趣味というものはこのアマチュア無線資格くらいなものではないか、と会話になりました。そう言われてみれば個人の趣味をするのに、国家が許可を与える・与えないというものはすぐにはピンときません。探せばあるかもしれません。でも電波というものが、それを不法に使われた場合にどのような重大な公的障害を発生させるかわかりませんし、周囲にテレビの受信障害などを発生させるかもしれないのです。そのためにアマチュア・職業無線家を問わずしっかりとした国家資格を得た者にのみこれを行うことを許しているのです。 電波は目に見えません。だったらどんなことしたってわかりっこないよ、なんて思っていたら大変ですよ。過去に箱にしまって押入れの中に入れておいた石油ヒーターが急に発火し、家を全焼したケースがありました。コンセントも入っていないヒーターがなぜ発火するの?という点について警察・消防の捜査が始まりました。その結果、わかった原因はその家の脇を通過する大型トラックがよく車体に設置している国家資格のいらない市民無線・市民ラジオを違法にパワーアップして電波を送信した場合に、ヒーターの発火装置がこの電波を受信し誤作動するということが発表されました。これは後にNHKテレビ番組でもその実験が報道されておりました。原因と思われる数多くの要因の中からよく見つけるものだと感心いたしました。 私がアマチュア無線の資格を得たのはこの事件から十何年たってからのことです。いまでもこの違法無線局は国内を徘徊しております。資格もないのに無線機を積み込みしかも大出力に改造して交信したり、0.5Wしか使えないCB無線を1KW以上に改造して仲間と交信したりするアウトロー(無法者)が未だに後を絶ちません。国(総合通信局)と警察が合同で各地の道路上で検問を行っていますが、毎月のように各地で数十名単位で摘発されております。これら一部のアウトロー達のために国家資格者が白い目で見られないよう私たちも法を遵守して行動しなければなりませんし、アウトロー撲滅のため我々資格者もその恐れのある車両を見るたびに常にマークしています。 せっかくなった趣味のための国家資格者ですからいつまでも楽しくやっていけるよう気をつけています。なんといっても年をとってからもずっと楽しめる趣味ですから大切にしますよ。 最後にこのアマチュア無線を楽しんでいる(楽しんだ)資格者をご紹介して今日は終わりといたします。 ◆世界では サウジアラビアのアブドラ皇太子 オーマンのサイド国王 タイのプミポン国王と皇太子 ヨルダンの故フセイン国王 インドの故ラジブガンジー首相 メイヤー元駐日アメリカ大使 (各国の大統領もいますがとても書ききれません) ◆日本では 故小渕元総理 小野清子元国務大臣 宇宙飛行士の毛利衛さん 冒険家の堀江謙一さん 俳優の三橋達也さん 故EHエリックさん 故藤村有弘さん (とても書ききれません) この人たちも資格者なんだそうです。 タモリ、えなりかずき 今日はアマチュア無線の特集のようになってしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月21日 20時20分04秒
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