行政書士マッチャンでございます

　最近、ヤミ金融被害に対する警鐘を人前で論じたことがありますのでご披露をいたします。

【ヤミ金融業者とは】
多重債務者や自己破産者など、他にお金を借りるすべのない人を狙って勧誘し、その結果10日で5割や7割といった法外な高金利をむさぼる悪質業者がおります。人の弱みにつけ込んで暴利をむさぼるような金融業者をいいます。健全な業者からすれば社会の敵といわれても仕方がありません。

その実態は次のようなものです。 

●紹介屋：貸してくれるところを紹介すると言って、法外な紹介手数料を騙し取る
●買取屋：融資条件としてクレジットで商品を買わせその商品を購入額の２、３割で買い取る。しかし実際には融資など行われず、クレジット支払いだけ残る。
●整理屋：しないのに債務を整理してあげましょうと持ちかけ、悪徳弁護士を紹介したり高額な手数料をとる。
●手数料詐欺：融資をすると言って保証協会の保証手数料を受け取り実際には融資しない。
●押し貸し：勝手にお金を銀行口座に振り込み、あとから法外な利息の支払いを請求する。

とにかく一度引っかかったら人生を棒に振ることは覚悟しなければなりません。この業者にはどのようなことがあっても注意すべきです。

　このような業者ではない一般の金融業者ならよいのか。その場合は今度は借りる自分の側にも落ち度のないようにしなければなりません。

○返済計画は大丈夫か
　借りるしか方法ないの？収入の範囲で返せる？返済のための借り入れは雪だるまになりますよ。

○業者選びは慎重に
　うまい話しばかり言う業者はアブナイ。都道府県の登録番号をもつ登録業者かどうかよく見ましょう。

○契約するなら
　その場で契約書に目をとおして納得する。白紙委任状など書かない。契約書は必ず受け取る。保証人になるときは契約前に説明を受け契約書を保存しましょう。

○返済するとき
　領収書保存。完済時は借用証書を返してもらう。

　資金が必要になって借りなければならない時だってあるでしょう。そのときは上の考えをしっかり持ちましょう。

　そして返せなくなってにっちもさっちも行かなくなったら腹をくくるしかありません。でも決して自らの命を絶つなんてこと考えないでください。

◆返済が困難になったら
　弁護士などの専門窓口へ。裁判所の特定調停もある。

　人生、捨てたものではありませんよ。棒に振っても夢だけは失わないでください。せっかくこの世に生を受けてきた自分を大切にしましょう。生まれてきたときに財布を持って出てきましたか？赤ん坊になったつもりで何もなしの生活から人間は再スタートできるのです。