昔の鮭缶は大きかったのですがねぇ
娘が学校から帰ってくるなり私にプリントを差し出しました。明日のクラブ活動でろうそく作りをするので「空き缶」を各自持ってくるようにとの内容です。クラブの先生も何日か前に連絡をしてくれればこちらも慌てなくてすむのですが、仕方なく我が家の缶のゴミあさりを始めました。 当地では缶類のゴミの収集は週1回となっていますのでそれまで出たものはビニール袋の中に入れてありますが、さてあったかなぁと思いながらガラガラと金属音を立てながら探します。しかし目に見えるものはビール缶ばかり。誰だこんなに酒なんか飲みやがって、と自分を棚に上げながら引っかきまわしていると1個だけ果物が入っていた空き缶が出てきました。でもろうそく作りには少し大きいようです。そこで近所のスーパーに走り手ごろな大きさのフルーツなどの缶詰を探して4個買ってきました。これなら問題ないだろうと娘に大きさを確認して安心をさせます。 しかし明日持って行くものだから中身が入っていては用を足せません。缶を開けて中のものを取り出し別の器に入れ替え、缶の蓋の部分で指を切らないように切り口をペンチで押さえつける。これで3缶揃ったのでもういいだろうと見れば、さっき取り出したフルーツ缶の中身を娘がこっそり机に持って行きぱくついている。「何だもう食べているのか」私は別に拒むつもりは毛頭なかったが、エヘーと笑う娘の顔に次の言葉が出てこない。ま、こうなることは百も承知であったので用意できた缶を袋に入れて「明日、忘れるなよ」と言う。結局得をしたのは娘だけである。その代わり楽しくろうそく作りをしてきなさい。 他に鮭缶も買ってきたのですが、なんでこんなに小さくなったんでしょうね。私の子どもの頃は鮭缶は大きかった。今はたばこの箱の厚さくらいしかありません。私は昔の鮭缶に入っていた「背骨」の部分が好きで、よくサクサクとその歯ざわりを味わったものです。今なんか骨どころか二口くらいであっという間になくなるほど内容量は少なくなってしまいました。鯨は獲れなくなったから缶自体が小さくなることはわかる、でも鮭缶もそんなに小さくならざるを得ないのかと不思議に思ったところです。この鮭缶が今晩の缶ビールのつまみになることは間違いなさそう。・・・おっと、しっかり「リザーブ」しなければ、誰かが食材に狙うかもしれない。自分の机の引き出しに隠しておきましょう。エヘヘ。(セコイコトスルオヤジダナァ)