354319 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

マックの文弊録

マックの文弊録

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2013.06.16
XML
カテゴリ:よもやま話
【6月16日(日曜日) 旧五月八日 癸丑 赤口 月齢7.5】

江戸時代、森一鳳(いっぽう)という画工が居た。円山派の絵師で幕末から活躍し明治四年まで生きた。
漱石先生は歳が明治の年号と同じだから、漱石が四歳、未だ金之助の頃に没したわけだ。

一鳳は「藻刈舟図」で往時の人気を博した。
藻刈舟(もかりぶね)とは、琵琶湖などの湖で、藻が繁茂しすぎた際に、これを刈り取るための舟のことだ。
云わば環境整備事業だが、往時は夏の風物詩として、湖畔の人々には馴染みのもので、俳句の夏の季語にもなっている。
藻刈


さてその頃、梅村景山、桜村という絵師が居て、彼らも藻刈舟をよく描いたが、如何せん一鳳の人気には遠く及ばなかった。
それで、一鳳の藻刈船は「儲かる一方(一鳳)」、景山のそれは「倍損(梅村)」、そして桜村に至っては「大損(桜村)」と巷間言われたそうだ。
巷間といっても当時「大名金貸し」としてバブル期にあった、大阪商人の間でのこと。
如何にも大阪らしい話である。
これも漱石先生からの触発。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013.06.16 13:30:49
コメント(0) | コメントを書く
[よもやま話] カテゴリの最新記事


PR

プロフィール

求連帯而懼孤立!

求連帯而懼孤立!

ニューストピックス

カレンダー

バックナンバー

2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12

カテゴリ


© Rakuten Group, Inc.