2011/09/09(金)11:09
平成23年度北方領土ゼミナールが開催されました。
北方領土対策根室地域本部北方領土対策室からのお知らせです。 平成23年9月6日から7日の2日間、独立行政法人北方領土問題対策協会の主催により、全国の大学生(大学院生)を対象とした「平成23年度北方領土ゼミナール」が根室市内で開催されました。
台風等の影響で交通機関が麻痺していたことから、参加者の皆さんが根室に到着できるかが心配されましたが、41名全員が無事に参加することができました。 9月6日の午前は、納沙布岬で北方領土を視察(残念ながら島は見られなかったそうです)した後、北方館で元島民の河田弘登志さん(歯舞群島・多楽島出身)の体験談を聞きました。
午後からは道立北方四島交流センター(ニホロ)に会場を移し、木村汎先生(北大名誉教授)と兵藤長雄先生(元ベルギー大使・元外務省欧亜局長)を講師に、それぞれ約1時間の「北方領土ゼミ」を受講するなどしました。
木村先生からは北方領土問題の解決を巡り国内でも様々な考えがあるとのお話、兵藤先生からは外交官時代の経験を交えた北方領土交渉に関するお話があり、参加した学生も貴重なお話に真剣に耳を傾けていました。 ※兵藤長雄ゼミ ※木村汎ゼミ 9月7日は、ニホロで講師とのディスカッションを行った後、5グループに分かれて「私たちにできること」をテーマに討論し、その結果を発表してもらいました。「帰ったら、まず周りの人に伝えたい」という意見が多くありましたが、中には「人に伝えるためにはもっと学ぶことが重要」、「ロシア側がどのように考えているかも知る必要がある」など、前向きな大変心強い発言もありました。 ※グループ討論の様子 ※発表の様子 最後に兵藤先生からは、「2日間で北方領土問題について理解し、どう伝えていくかという意識を明確に持っていただいてうれしい。今の気持ちを大切にして、多くの方と共有できるようにがんばって欲しい。」との講評をいただきました。 参加された学生の皆さん、講師の方々、そして関係者の皆様、大変お疲れ様でした。