こんにちは。
総合政策部政策局総合教育推進室です。
若者の海外留学を官民挙げて支援する「ほっかいどう未来チャレンジ基金」により留学中の林さん(北海道大学)から、11月の活動の様子が届きました。
地域密着の建築家を目指す林さんは、北海道と似た気候・産業を持つフィンランドのアアルト大学に留学し、先進的な木造建築技術を学修しています。
ほっかいどう未来チャレンジ基金HP
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/sky/mirai-jinzai.htm
ほっかいどう未来チャレンジ基金Facebook
https://www.facebook.com/mirachalle/
11月のフィンランドは、日に日に日照時間が短くなり気持ちが落ち込みそうになりましたが、サウナや適度な運動を行うことで気分転換し、無事元気に過ごしています。
今月のウッドプログラムでの活動は、最終課題のデザインを各自で進めることをメインにしつつ、「frame」の課題やplywood工場を見学しました。
12月には、最終課題を教授に最終プレゼンし、ウッドプログラム参加者のアイデア(案)から一つが選ばれ、その案が実現します。今は、毎週模型を作っては教授やアシスタントにプレゼンをしてアドバイスをもらい、各々案を発展させている段階です。
日本の建築学科と同じような演習形式ですが、教授だけでなく他の学生からも様々な意見が飛び交うため、様々な気づきが得られます。学生の授業への参加意識が日本より強いと改めて感じました。自分の案はまだ固まっていない部分が多いので、来月以降ご報告できればと思います。
「frame」の課題は、高さ2.2m以上、面積(フットプリント)1.5m×1.5m以内のフレームを1時間以内に組み立てられるようにデザインする、というものでした。
この課題は4人グループでの制作課題だったので、案を出し、発展させ、実際に作るところまで何度もディスカッションがありました。僕たちのグループの案は、異なる形の底面と上面を組み合わせることで、側面が捻れるような面白い表情を見せるフレームを作るというものでした。
課題では、デザイン、施工性だけでなく構造も重要視されるため、自分たちの案では三角形(ブレース)を上面と側面に作ることで強度を持たせることで、メンバー4人全員がフレームにぶら下がっても壊れない強度のものを作ることができました。この課題は建築的な面白さを考えつつ、構造の面白さや、いかに簡単に組み立てることができるのかという、実際に建築物を建てる時に必ず考えなければならない点を考慮したことで、思考を鍛える良い機会になりました。
12月は学期末のため、試験や課題、演習のプレゼンなど盛り沢山ですが、体調に気をつけしっかり学期を締めたいと思います。引き続き応援よろしくお願いいたします。