2011/07/20(水)08:32
宮城県の山<44/56>「峠田岳」
※宮城県の山をご紹介するブログです。
今回ご紹介する山は「峠田岳」(とうげだだけ)(七ヶ宿町・しちかしゅくまち)です。
県南部の白石市(しろいしし)から山形県高畠町へ向けて,国道113号を白石市小原(おばら)の材木岩,七ヶ宿ダム,七ヶ宿町の関宿,旧本陣安藤家住宅,滑津(なめづ)大滝と西進していくと七ヶ宿スキー場があり,ここの駐車場が登山口になります。
スキー場ゲレンデの最上部の奥に見える鉄塔が頂上になります。レストハウスの正面からスキー場の奥に見える峠田岳に向けて,ゲレンデ内をゆっくりと歩き出します。
ゲレンデ内は踏跡がないので,自由にコース取りをすることになりますが,目標に困れば第2リフトの東側のなだらかな斜面を進んでください。春先であれば,大ぶりのふきのとうがあちこちに咲き乱れています。
第2リフト終点に辿りついたら,右手にトラバースして,今度は第4リフトの東側を登ります。このあたりからは急斜面になっており,シーズン中どんな連中がこの斜面を滑り降りるのだろうと驚きます。細かく左右に振った踏跡がありますので,あせらずにゆっくりと登ってください。途中,振り返れば,清々しいスキー場の全容が見渡せます。
第4リフトの終点に辿りつくと,そばに山頂を案内する標柱が立っています。ガレキを少し登ると,約500m先に山頂の鉄塔が見えます。途中,コンクリート製擬木の階段や残雪を踏みしめながら20分ほど登ると,山頂に到着です。
山頂は,無線中継所と案内板が置かれた,小広場になっています。ここから北東の方角に峠田岳本峰がありますが,そこに通じる登山路はありません。
山頂は展望が開けていて,南の方角に福島県の吾妻山,南西の方角に山形県の飯豊連峰,西に県境の鳩峰峠(はとみねとうげ)と龍ヶ岳(りゅうがたけ)が見られます。福島県から山形県に続く横一線の稜線は,どちらかというと独立峰的な宮城県の山容と異にし,興味深いものとなっています。
山頂下の登山道からは,正面に山間に続く七ヶ宿街道の峠田宿,北西の方角に山形県の高畠へ続く二井宿峠が望めます。
ほどなく到着する第4リフトから急斜面を下り,ゲレンデの中腹に差し掛かると,林間に立ち並ぶ清楚なコテージが見えてきます。
なだらかな斜面を,ヤマザクラを愛でながらゆったりとした気分で下っていくと,空を飛び交う人間たちに出会えることでしょう。
余力が残っていたら,近くの傾城森(けいせいもり)と登山のはしごを楽しんでください。途中,おいしい蕎麦屋さんもあります。
標高:峠田岳1082m 行程:約3時間20分(休憩時間を除く。)
参考文献:「新・分県登山ガイド3宮城県の山」(山と渓谷社)
行政管理室 T.M
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