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大月みどり

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2025年01月07日
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カテゴリ:資料館


こんにちは、資料館です。
今回紹介するのは、「広報おおつき」1月号に掲載された賑岡町強瀬地区の「愛宕地蔵」です。

強瀬集落の東のはずれ、市道高月川隣線沿いの南向き斜面に建つ三間四方のお堂には、地域の人から「愛宕さん」とよばれている地蔵菩薩の石仏が祀られています。
この地蔵は、火除け火伏のご利益がある勝軍地蔵で、背丈が170cm、肩幅57cmもの堂々とした体は、断面が凹型をした石を7段に積み重ねて造られています。
江戸時代、この地蔵が鎌倉から馬の背に載せて運ばれてきて納められたと伝えられているのは、この構造に由来するものだと考えられます。
また、夜回りをした地蔵とも伝えられていて、十二月末頃になると、どこからともなく拍子木の音がしてきて、この音を聞くと年寄りたちは「愛宕さんが火の番を始めた」と子どもたちに言い聞かせたといいます。
強瀬地区が150年以上も大火に見舞われていないのは、「愛宕さん」のご利益のおかげとして、現在も毎月24日に念仏講が開かれています。
特に正月には、区長・氏子総代をはじめとしてたくさんの人が参加する中で賑やかにお祭りが行われます。
今年も1月24日に行われるとのことでした。



こちらは、愛宕地蔵の足元を写したものです。
地蔵は上記のように断面が凹型をした石を7段に積み重ねて造られています。
全体像の写真でもよく見ればわかるのですが、こちらはその構造が一目瞭然でわかりますね。
錫杖と宝珠を持つ両腕から垂れ下がる袈裟の袖(?)が前へ出て、仏像に立体感を与えるとともに、安定性をもたらしていると思います。

次回は、愛宕信仰について考察したいと思います。

※新年のご挨拶とお礼
あけましておめでとうございます。
大月市郷土資料館です。
昨年末に開催しました「特別展『追分の人形芝居展』」にはたくさんの方にご観覧いただき、ありがとうございました。
また、お忙しい中、アンケートにもご回答いただき、貴重なご意見をいただけましたことにも、重ねて感謝申し上げます。
来場された皆さんから寄せられた、ご意見・ご感想を今後の資料館運営に役立たせていきたいと思います。





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最終更新日  2025年01月07日 10時36分43秒
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