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「美濃白川茶」は岐阜県を代表するブランド茶です。
道の駅「美濃白川」の駐車場には、このような「美濃白川茶」の記念碑が建っています。また、道の駅内の売店には、「美濃白川茶」の販売コーナーもあります。
「美濃白川茶」といいますと、このような急傾斜地で栽培されているというイメージが強いと思います。今も、飛騨川や白川沿いの斜面に、きれいに刈りそろえられた茶園が広がっています。
一方では、以前にも紹介しましたとおり、伝統ある「美濃白川茶」を守るために、少ない人員でも作業ができるように、乗用摘採機(中央の写真)が使用できる茶園への再整備(左の写真)が進んでいます。 摘み取られた茶葉は、清潔な加工工場内で、右の写真のような一連の製茶機械を使って、茶に加工されます。 ※参照:加茂郡白川町黒川地区にある「ますぶち園」を紹介します。No.2 (http://plaza.rakuten.co.jp/machi21gifu/diary/201108100000/)
さらに、「美濃白川茶」の製茶技術の基本を伝えていこうという意気込みも強く、各地で行われるイベントでは、左の写真のような手もみ製茶の実演が行われています。 そして、その技術を伝承するとともに、高めていこうということから、「白川町飛騨美濃特産名人の館『茶・ちゃ・チャ』」(右の写真)ができています。 ※参照:美濃白川新茶まつりに行ってきました。 (http://plaza.rakuten.co.jp/machi21gifu/diary/201105170000/)
なお、岐阜県が認定する「飛騨美濃特産名人」には、美濃白川茶産地から新田道一・今井真平・安江寅彦・渡辺収一・小池彼男・新田正巳(敬称略)の6氏が認定されています。その中で、唯一「手もみ製茶技術」で認定されているのが、小池彼男(のぶお)氏です。 ※参照:飛騨美濃特産名人ホームページ (http://www.pref.gifu.lg.jp/sangyo-koyo/nogyo/kakiyasaikaju/tokusan-meijin/index.data/H23meijin.pdf)
3月4日に白川茶手もみ保存会主催による「第17回美濃白川手もみ製茶技術競技会」が、「白川町飛騨美濃特産名人の館『茶・ちゃ・チャ』」で行われましたので、紹介します。 地元の加茂郡白川町や東白川村だけでなく、揖斐郡池田町からも参加者があり、合計9チームによって競われます。 この競技会の目的は、「手もみ製茶技術の保存・継承のため、後継者に切磋琢磨の機会を与えてその技術を競うとともに、生産者相互の技術研修の場とする。」というもので、「生産者の意欲の高揚に繋げていく」という意味合いもあります。 お茶加工の基本は「手もみ」であり、これが原点になって機械化が進められたということですから、「手もみ」を学ぶことは品質の高いお茶を生産するためにも大切なことになります。 競技会は1チーム3人で競い合いますが、補助員を含めて交代は認められていますので、1チーム3~4人のチーム編成となります。また、各チームとも「未経験者を1名以上入れること」となっています。 使う茶葉は生葉2.8kgとし、事前に蒸したものを主催者が用意しています。今はまだお茶のシーズンではありませんので、昨年の春に一番茶を「一芯二葉」で手摘みし、蒸したものが冷凍保存してあります。この茶葉保存技術が確立されたことで、季節に関係なく手もみ製茶をおこなうことができ、冬場の技術指導が可能となっています。 競技は、焙炉(ほいろ)と呼ばれる台の上に広げられた茶葉を、チーム員が全て手作業で4~5時間かけて、乾燥・揉み(もみ)の作業を行ない、荒茶を作ります。 できあがった荒茶を、審査員が、目で見て、お茶を入れて、審査します。
それでは、手もみ製茶技術競技会の実際を紹介します。 ・主催者のあいさつ(飛騨美濃特産名人(手もみ製茶)の小池氏)
・来賓の白川町長のあいさつ
・優勝カップ返還(前年度優勝チーム:中野茶生産組合)
・注意事項の説明:食品を扱うことから、帽子・マスクの着用、手洗いの励行等
・蒸し(むし):「蒸籠(せいろ)」で茶葉を蒸すことから始まります。今回は事前に蒸したものを、主催者が用意しています。
焙炉(ほいろ)に木綿の白布を広げ、蒸してから冷凍保存してあった茶葉を広げます。
競技が一斉に始まります。
続きは、 「美濃白川手もみ製茶技術競技会が行われました(その2)」をご覧ください。
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Last updated
March 7, 2012 08:40:34 AM
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