2018/12/07(金)00:00
気になる場所
冬とは思えぬ、暖かい日和である。酒と旅を愛する小生…、
この陽気に誘われて、なにとはなしにたどり着いたのが、あの「何か」。
https://plaza.rakuten.co.jp/machi21gifushi/diary/20181005/
そう、あの天神川に架かるアーチにぶら下がる「何か」。どうにも気になるが…、この秋に訪れたときには、滔々と流れゆく水を、天神川を渡る水路に見たが、もう、水は切れていた。…気持ちの良い青空を仰ぎ見ながら、色づきはじめた天神川を西へゆく。
ふり向くと、
やはり気になる、アーチにぶら下がる「何か」。…依然として、気持ちの良い青空が続く。
えっ、妙な看板が…、
「川を しようね」?うーん、気になる、じつに気になる。この空白の部分。誰かが悪戯で消したのか、それとも、「空白の部分は、見る人に委ねる」という暗示なのか、それとも、魚と亀の絵が、何か文字を象っているのか。
…後日、岐阜公園に同じ看板を見ることができた。
「川をきれいにしようね」!どうやら太陽の紫外線が原因のようで…、赤色の塗料は、他の色に比べて、特に紫外線に弱い性質で、色素が分解して消えてしまうとか。それにしても、きれいに消えてしまうもので…、
さらに気になる、「屋根の上の猫」と「橋の上のモニュメント」。
とにかく「気になる」だらけのこの場所は、天神川に架かる「福光橋」。
ここまで来たら、おのずと足が向く場所がある。
うどん そば 御食事処「伊呂波(いろは)」。酒と旅を愛する小生…だが、ここでは酒は呑らない。食事に集中!だから。
この時季、味噌煮込みうどんも人気の一品であるが…、常客らは、いつもの、を決めている。そして、小生のいつものは、この「たぬきそばにごはんを付けたもの」だ。
伊呂波といえば天ぷらである。天ぷらを喰わなきゃ!そして、小生の、最高の天ぷらの楽しみは「揚げ玉」である。
いろいろな食材とともに揚げられる揚げ玉は、その食材たちの香りを纏う。
その揚げ玉を、ドップリとだし汁につかった蕎麦のうえに…、揚げたての揚げ玉ゆえに、だし汁と触れ合ったときのあの「ジュッ」と聞こえてくる音が、また食欲をそそる。
さらに、やや大きめにきざんだネギと海苔の天ぷらをチョイとのせて、これが伊呂波のたぬきそばである。
この「たぬき」という名、「たねぬき(種抜き)」が転じて「たぬき」になったという説もある。
つまり、天ぷらの種である海老や野菜が無いということであるが…、いやいや、小生にとって「揚げ玉」こそが最高の種なのである。
さて、伊呂波のたぬきそばが出来上がったが、…海苔の天ぷらは、あとにとっておく。まずはそのまま、蕎麦といっしょにカリカリの揚げ玉とシャクシャクのネギを箸ですくい、一気に啜る。ふっと、口の中に幸せがひろがる。うーん、こいつはこたえられない一品である。そして次は、熱いだし汁でトロトロになった揚げ玉とシナシナになったネギとともに蕎麦を啜るも、また良し。
ごはんを一口、
昆布とニンジンの千切りをひとつまみ、これもまた良し。そして、ここからも、さらに楽しみは続く。半分ほど蕎麦を啜り、あとの半分の蕎麦にはたっぷりと一味唐辛子を盛る。酒と旅を愛する小生…、辛味も好む。この蕎麦を啜れば、一味唐辛子の爽やかな味と、さらに際立つだし汁の旨味が口の中一杯にひろがり、もう堪らない。
まだまだ楽しみは続く。
残っただし汁を、
少し残しておいたごはんにかけまわし、
とっておいた海苔の天ぷらと、昆布とニンジンをのせて、サラサラとかきこめば…、少々、行儀のわるいこととは思えど、どうにもやめられぬ。
気になる場所「伊呂波(いろは)」。またおのずと足が向きそうだ。
以上、「あにぃ」さんからの投稿でした。