古くなった水道管を入れかえる工事が進行中です!(第4回)
古い水管橋が... 新しくなりました! 市道山手線の地下にある、古くなった水道管を入れかえる工事では、加茂川という河川をまたいでいる箇所があります。 今回の第4回のレポートでは、 この加茂川に架かる加瀬田橋に取り付けられている、水道管の橋(水管橋といいます)のリニューアル工事をご紹介します! 今回の工事で、設置後約45年経過した、鋳鉄製の水管橋を、ステンレス製の新しい水管橋に交換します! 前回までのレポートはこちら↓第1回 古くなった水道管を入れかえる工事が始まります!第2回 古くなった水道管を入れかえる工事が進行中です! ~不断水工事~第3回 古くなった水道管を入れかえる工事が進行中です! ~本管布設工事~ここからは、【水管橋工事】の流れを追っていきます! 部材を工事現場に持ち込む前に... 製作工場で部材の確認をします。製作工場で作られた部材に不具合がないか、各種試験をおこないます。これは、土の中に埋まってしまう部材ですが、地震発生時に水管橋の前後で、ずれを吸収する可撓管(かとうかん)という部材です。 その頃現場では、古い水管橋が解体されていきます。解体しているので、内部に水道水は流れていませんが...仮設水道管を設置しているので、水道水の供給が止まることはありません! きれいに古い水管橋の撤去が完了しました!そして、深夜に道路を規制しながら、新しい水管橋を設置していきます! これはベローズ管という水管橋の一部に組み込む部材です。ステンレス製の水管橋は、気温の変化によりわずかに伸び縮みするため、これを吸収するための部材です。内側はバネのような形状をしています。これは空気弁といいます。水管橋の内部にたまった空気を排気するための部材です。 吊り下ろした部材を、現地で溶接して一体化していきます。ステンレス同士の溶接作業なので、溶接の品質を確保するために、ポンプで部材の内側を真空状態にして作業をおこなっています。この作業を繰り返して、必要な部材を順次設置していきます。新しい水管橋の両端に、人の侵入を防止するための柵を取り付けています。 溶接がすべて完了したら、溶接個所に不良がないか、X線を用いて検査をおこないます。水管橋にX線発生装置とフィルムを設置して撮影します。撮影後、すぐに現像処理をしてフィルムの確認をおこないます。細かい傷のような線や、小さな点が基準以上発生していなければ合格です。最後に金属製の凍結防止用カバーで全体を防護して完了となります。 今回の【水管橋工事】は、10月の後半から、11月の中頃までかけて、夜間を中心に工事をおこないました。 このような作業は、市道山手線の日中の交通量が多いため、深夜を中心に作業をしています。 沿線の皆様方や、ご通行の方にはご不便やご迷惑をお掛けしますが、ご理解ご協力いただきますようお願いいたします。