2008/06/23(月)21:15
漢方医
お仕事、しっちゃかめっちゃかになっております。 先週は土日、お休みしましたが、土曜日に例のお客さまから大量のFAXが・・・ そしてメールデータも・・・
そんな予感がしてたけど・・・
Check Back と、途中で変更になったダクトルートの確定データ。 Check Back がこれまた細かい。 前回でもそこそこわかったが、「おまかせします」と言ってたのに、後からあれこれと細かく指示してくる。
そんな参考図やら、標準図があるなら先に出せよ! それに こうしてほしいなら先に言えよ!
で、本日 お電話したら、お休みしてやがるされておりました。
こりゃたまりません。 こちらも ちょっと対策を考えないと・・・
ところで、東京・秋葉原の事件以降、繁華街や各ターミナルなどで警戒態勢がとられている矢先、大阪駅でまた物騒な事件がありましたね。
何か大きな事件があると、模倣犯が出てくるのが最近の特徴ですが、それにしても世の中 物騒になりました。 いつ、どこで災難に遭うかわからないこの頃です。
さて 話は変わりますが、日本の食料自給率が40%を割り込んでいることは前にお話しました。 そこで、政府は「マグロよりカツオを食べよう」と呼びかけをするそうです。
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日本周辺で取れるカツオなど旬の魚を「毎月1皿」多く食べるよう、政府が20日発表した2007年度の水産白書で呼び掛けている。
食用魚介類自給率は1998年以降50%台に落ち込んだままだが、これにより60%台に高められると試算している。
白書では、漁獲量が豊富で価格も比較的安定している国産の魚介類として、春はカツオ、夏はスルメイカ、秋はサンマ、冬はブリを例示。
カツオであればたたき1皿、サンマなら塩焼き2匹を、国民一人ひとりが毎月多く食べれば、それぞれ自給率を1ポイント、全体で4ポイント引き上げられる。
06年の食用魚介類の自給率は59%のため、60%台に乗る計算だ。
白書は対策として、サケやマグロなど輸入に多くを依存する魚に消費が偏る現状から脱却し、漁業者、流通業者、消費者が協力して日本周辺の魚介類を消費するサイクルを作り出す必要を訴えている。(2008年5月20日 読売新聞)
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そりゃ確かにそうなんですけどね。 でも もっと先にやることがあるんじゃないの? と思うのは私だけでしょうか?
ま しかし 一理はあります。 日本食ブームで海外でのマグロ消費量が増えており、反面 マグロの漁獲高は年々減って価格高騰しています。 今も取引価格の値上げが噂されています。
ムリに高いマグロを選ぶこともないとは思いますね。 もっとも 寿司ネタにはマグロの代わりにカツオ とはいかんでしょうが・・・
ということで、本日のネタは 「漢方医」
尚、昨日のネタは 「余りスイカ」←ご覧になってない方はこちらもどうぞ
以前に漢方薬をシリーズ化しましたが、では その漢方薬を処方できる「漢方医」というのはいるのか?
残念ながら、日本には「漢方医」という決められた資格はありません。 中国には「中医師」という漢方の資格があり、漢方薬の専門医がいます。
日本では私設団体の日本東洋医学会で、一定の基準により「漢方専門医」(法的にいう医師ではありません)の認定をしています。
では、医師はどこで漢方を習得するのでしょうか?
2002年までは漢方医学の講義は選択式で、それほど重要な位置づけではなかったようです。 しかし 現在の医科大学や医学部では漢方のカリキュラムが組み込まれ、漢方の授業は必須となっています。
独自に東洋医学を勉強・研究したり、中国の医師に師事して漢方薬を積極的に用いる医師も多くなってきているようです。
では 「中医師」ってどんな資格なのだろうか?
中国政府の外郭団体が、国際的に中国医学の専門家を認定する制度で、現在では「国際中医専門員」と呼ばれています。
しかし、この資格は中国国内では中医学を扱う医師として認められていますが、日本での「医師免許」とは異なり、医療行為はできません。
そして 東洋医学では「漢方」と「中医学」(中国伝統医学)があります。
中医学の特長でまず挙げられるのが、診断方法です。 「弁証論治」(べんしょうろんち)といって、現在出ている症状だけでなく、その原因をさぐり、体質をみることを重視します。
この中医学は日本に広く伝わりましたが、江戸時代になると、理論や哲学より実用性を重んじるような考えが広まりました。
そこから今にいたって独自の発展を継げるのが「漢方」です。 つまり 漢方というのは、日本生まれなんです。
日本では保険適用で扱える生薬の範囲などからも「中医学」ではなく、「漢方」だという考えもありますが、一番の違いはその人の証(体質)を診るのか病気を診るのか、治療方針の立てかたの違いによって区別するのが、わかりやすいかもしれません。
今では漢方薬を扱う医師も多くなり、漢方外来という科を設ける医療施設もあるようです。 しかし、上記で説明したとおり、医師により漢方の習得の深さはかなりの差があります。
良い漢方専門医は、
(1) しっかりと患者の話を聞き、目を見て話す
(2) この病気にはこの薬、というように機械的に処方を出さない
(3) 見た目の症状だけでなく、原因も探ってくれる
(4) 体調が変化したら、処方も変えてくれる
(5) 食生活や生活指導もしてくれると更に良い
これらは、漢方だけでなく、西洋医学でも同じですが、漢方のほうがより患者との接点を深くして診断することが重要な要素とされます。
また 漢方薬局では、独自の体質チェックシートなどをもとに、弁証のヒントとしているところも多く、医師や薬剤師とコミュニケーションが出来ていたり、お互いのフィーリングが合うかどうかも、大切なことです。
尚、過去ログ「漢方薬 その1」、「漢方薬 その2」、「漢方薬 その3」もご参照ください。
本業多忙のため、まったく更新してませんが・・・
●別ブログ6/1の新着は「足のむくみ」
前回は「長野・聖火リレー裏話」 こちらも見てね
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