いろいろ【まっち】んぐ

2008/11/27(木)19:24

ポケットティッシュ

ビジネス(143)

今日はそれほどでもなかったですが、この頃は朝が寒くて布団から出るのがつらい。 えいっやっと気力で起きなければ、つい2度寝してしまう季節です。 また 風邪引きさんも多く見かける季節でもあります。 風邪をひいてたりすると、ティッシュが手放せなくなりますが、たいていは駅前に行けば配っていて、無料でもらうことができます。 時々めんどうなのか、2つ3つとまとめて配っていることも・・・ また 最近では小箱入りティッシュまで無料で配っているという大盤振る舞いもあるそう。 ということで、本日のお題 「ポケットティッシュ」 尚、昨日のお題は 「京都・鴨川 お掃除ボラ」 鞍馬・貴船の紅葉画像あり ご覧になってない方はこちらもどうぞ 今日のお題がなぜ カテゴリーが「ビジネス」なの? と思うでしょうけど、この駅前などでやっているティシュ配りは、明らかに不特定多数を対象にした宣伝ですよね。   一見、古典的に見える「ティッシュ配り」という広告手法。 なぜ この手法は現代も続けられているのか? 何気なく受け取るポケットティッシュ。 私も配っていれば、ついつい受け取ってしまいます。 そこには配布している広告主の広告がされていますが、多くの場合 その場で見るということはまずないと思います。 しかし、まったく広告効果がなければ、毎日のように街頭で配られていることはないはず。 では、実際にどれだけの効果があるのでしょうか。 普段は無くてもまったく気にならないティッシュですが、花粉症の人や風邪をひいている人にとっては、今すぐほしいもののひとつになります。 また 何かをこぼしてしまったとか、突然必要になったりして、あのときもらっておけばよかったと悔しい思いをする事がありますよね。 実際にまわりの人に聞いてみても、多くの女性のバックにポケットティッシュが1つは入っています。 軽くて小さいので、バックに入れても気にならないようです。 ただのチラシなら邪魔になるので、なかなか手にとってはもらえませんが、ティッシュならもらっておいて損はないので、手にしてもらえる可能性も高いのでしょう。 この不景気なご時勢、効果のない広告なんて一瞬で予算が止められてしまいます。 今ではかなり減ってしまったダイレクトメールや、折り込みチラシ、ポスティング。 同じように見えても、ティッシュ配りは出はじめた頃よりずっと続けられています。 あるデータによると、飲食店の新規開店用として割引券付きのティッシュを店前で配ったところ、1%の割合で来店客が訪れたそうです。  ティッシュ配りといえば消費者金融業界。 もらった人は使うときにどうしても広告の文字が目に入ります。 ちょっと財布が心細い人などは、「キャンペーンをやっているようだし、ちょっとだけ・・・」という人が1000人の中に数人いただけで、統計上確実に大儲けできる仕組みが構築できているのです。 確率からいえば99%~99.9%のティッシュはムダ打ちになりますが、費用対効果としては他の媒体よりも充分に高いのだとか。 例えば、ティッシュ配りのアルバイトの時給を、1000円 1時間あたりに配ることができる量が200個(原価は8円) とします そして、朝夕に合計3時間配った とします  広告の内容がよければ、人件費を加えても、8000円程度で1人のお客さんを集めることができてしまうのです。 仮に50万円を借りるお客さんを1人見つけることができれば、年利15%だとしても年間67000円の利益になります。 そのうち何人かは数年間にわたって借り続ける可能性もありますので、きちんと返済さえしてもらえれば大儲けは確実です。(ただし 不良債権もありますが・・・) 消費者金融が駅前の一等地に、店や看板を出すことができる秘密がここにあります。 もっとも 最近は法改正による利息率の低下、過去の過払い訴訟やらで、利益率が下がって中小業者は厳しくなってますが・・・ 参考までに、  新聞折込     約0.03%  ポスティング   約0.2%  ネット広告    約3.3~5.5%  ティッシュ配り  約4.0% なんと、ネット広告なみの効果があるんです。 起業時には、低コストで始められるネット広告を注目しがちですが、商圏が限られるリアル店舗への集客であれば、ティッシュやチラシ配りなどのリアルな方法が絶大なる効果を発揮します。 尚、最近 問題となっている個人情報保護の問題ですが、自社で集めていない名簿を専門業者から購入したりということは会社の信用問題にも関わってきます。 以前ならばリアルビジネスの集客術として、見込客となる消費者の自宅にDMを郵送するのが一般的でしたが、現在では本人の承諾なしに見込客リストを作ることはできません。 つまり、未知の顧客に対する個人情報を収集して、そこに広告を打つことができなくなってしまったために、古典的な、個人を特定しない広告宣伝が見直されてきているともいえるのです。 そして、注意したいのが、購入客へのDM送付。 これもお客さまの承諾を得なければなりません。 また お客さまが拒否すれば送ることはできません。 一見 古典的な方法も使いようによっては大きな効果をあげます。 もちろん 口コミなどもそうですが、どういう人たちに口コミしてもらうか が大きなウェイトを占めます。 購買対象でない人に、いくら口コミをしてもムダだからです。 これも相手を絞っていくことが大切なのです。 ということで、本日の懐メロ 寒さこらえて・・・ 「北の宿から/都はるみ」、「襟裳岬/森進一」、「津軽海峡冬景色/石川さゆり」   なぜか大学からアクセスの多い別ブログ ●別ブログ11/11の新着は「CAもプロレタリアか?」            前回は「医療費、介護費用」 こちらも見てね

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