いろいろ【まっち】んぐ

2008/12/11(木)00:14

薬が手軽に買える

医療(136)

寒い冬の季節ですが、冬は空気が澄んで、がきれいに見えます。 そのなかでも三大流星群の一つである、12月のふたご座流星群。 毎年1時間あたり20個から30個の流星が見られるといわれています。 12月14日(日)の午前8時頃がピークになる予定ですが、ピークが朝なので12月13日(土)の深夜から見るのがベストかも・・・ ところで、以前 何度か書きましたが、産科・産婦人科の医師不足で病院の診療科目の閉鎖、縮小が相変わらず続いています。   ------------------------------------------------------------- 全国の産科・産婦人科のある病院数は2007年、前年よりも37か所少ない1539か所で、産科・産婦人科の減少傾向に歯止めがかからない実態が2日、厚生労働省がまとめた「医療施設調査」でわかった。 1990年(2459か所)と比較すると6割に近い水準にまで減っており、同省は「過酷勤務や訴訟リスクを回避したい医師の産科離れは深刻。 産科施設の集約化も進んでいる」と分析している。 調査は毎年実施されているが、実際に分娩(ぶんべん)を扱った病院数の調査は3年に1回。 直近の05年では、産科・産婦人科のある病院の2割弱が分娩を実施していなかったため、07年調査の病院数にも未実施施設が相当数含まれているとみられる。 小児科のある病院の減少も続き、07年は前年比60か所減の3015か所だった。(2008年12月2日 読売新聞)   ------------------------------------------------------------- 小児科とともに手間ヒマかかる産科・産婦人科は医師の成り手が少なく、どこの病院も医師の確保にやっきになっているようですが、努力のかいもなく閉鎖、縮小になる結果になっています。 このままでは安心して子供を産めない ということにもなりかねません。 少子化の叫ばれている現在。 なのに、安心して子供を産めない、安心して子供を育てられない、と ないないずくし。 経済政策も福祉政策もないないずくし。 みぞゆう(??)のお好きな総理さま、あっそ~ で済ませてほしくはないですな。    さて、かなり以前に「越中富山の反魂丹」で、医薬品販売規制が緩やかになり、今後はコンビニでも買えるようになる と書きましたが、今 医薬品卸業界の再編が止まらなくなっています。 ということで、本日のお題 「薬が手軽に買える」 尚、昨日のお題は 「グレートホイール」←ご覧になってない方はこちらもどうぞ 2009年度に完全施行される改正薬事法はコンビニエンスストアなどでも、一般医薬品の販売ができるようになるなど、医薬品販売の規制緩和を中心に改正された法律です。 今回の改正薬事法では、2007年4月に厚生労働省が定めた一般医薬品の3分類に基づいて一般医薬品を第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品の三つに分けました。 そのうち、第二類医薬品と第三類医薬品について、薬局・薬店の薬剤師でなくとも、実務経験1年以上で、都道府県が実施する試験に合格した「登録販売者」であれば販売することができるようになります。 もっとわかりやすく言えば、副作用などのリスクの高いものは薬剤師に、それ以外は薬剤師もしくは一般用医薬品に関する知識を持った登録販売者に対応してもらい、購入するようになる というもの。 この登録販売者制度が業界の競争を変える引き金となることは間違いないでしょう。 そして 当然、そこへ卸す医薬品卸業界も激変が予想されます。 スケールメリット競争により拍車がかかり、しかも異業種を交えた再編がすすみます。 メディセオ・パルタックホールディングスとアルフレッサHDは、09年4月に持株会社アルフレッサ・メディパルHDを新しく設立して経営統合する。 業界1位と2位の合体。 売上高が4兆円規模の企業グループが誕生。 仙台など東北が主たる拠点のバイタルネットも、近畿を地盤とするケーエスケーとの経営統合を予定。 こちらも09年4月にバイタルケーエスケーHDとしてスタートすることで、アルフレッサ・メディパルHD、スズケン、東邦薬品に次ぐ業界4位に躍り出る。 そもそも、医薬品卸はM&Aが最も活発な業界の1つ。 三星堂とクラヤ薬品、それに東京医薬品が合併して誕生したクラヤ三星堂は、その後、メディセオHDを設立。 日用雑貨卸大手のパルタックも買収したことでメディセオ・パルタックHDになった経緯があります。 そのパルタックは、医薬・芳香剤などを手がける小林製薬の卸子会社コバショウと合併しパルタックKSになっているが、コバショウ獲得を巡っては、スズケンと争奪戦が繰り広げられた という。 アズウェル(現アルフレッサファーマー)と福神(現アルフレッサ)の経営統合で誕生しているアルフレッサHDも、名古屋のシーエス薬品を子会社化するなど積極展開。 合併・買収を重ね、サンエスから社名変更したのがバイタルネット。 M&Aと無縁な医薬品卸はないといっても過言ではない状況です。 日用品・化粧品卸のあらたも、3社が経営統合して誕生している会社である。 なぜ、医薬品卸の再編が進むのか。 厳しい経営環境が要因であることは言うまでもない。 昔は薬九層倍(売値は原価の9倍)と言われたものだが、最近は厚労省の薬価基準引き下げなどにより、租利益率はどんどん下がっている。 にもかかわらず薬局は増え続けているが・・・ 売上総利益(粗利益)率は10%内外、営業利益率は1%台ないしは、1%を切る、というのが医薬品卸各社の経営実態。 薬の売買差益がゼロに等しいことをもの語っているといっていいだろう。 風邪薬といった大衆薬はともかく、医療用医薬品は国によって薬価基準が決められており、卸が調剤薬局や医療機関に販売しても利益はほとんど出ない、というわけ。 そこで頼みの綱となるのが、取扱量や目標達成率によって製薬メーカーから支払われるリベートやアローアンス(販売促進費)。 そのためにボリュームを求めて合従連衡が繰り広げられるというわけだ。 目まぐるしいほど買収・合併・統合が続いているだけに、給与も気になるところ。 基本的に、各社バラバラの給与体系は、グループ内の高い会社に合わせているようだ。 新しくグループに集結した従業員の志気を高め、M&A効果を早く実現したい、ということだろう。 では 医薬品卸業界の給与水準はどのくらいなのだろう? この続きは別ブログ「激動の医薬品卸業界」で・・・ しかし、薬事法改正で薬が手軽に買えるようになったとはいえ、副作用の大きいリスクの高い薬は今までのように薬局でしか買えない。 胃腸薬や軽い鎮痛剤などの一般大衆薬が主です。 そして、手軽になった分、そのリスクは消費者自身が負わなければならない。 軽い薬といえども用法を誤れば、リスクもあることを忘れてはいけない。 なぜか大学からアクセスの多い別ブログ  やっと更新しました ●別ブログ12/10の新着は「激動の医薬品卸業界」            前回は「CAもプロレタリアか?」 こちらも見てね

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る