2009/01/10(土)11:01
ちくわぶ
ここしばらくは低気圧の影響で、各地で降雪がある模様です。 寒さも一段と増すようですので、風邪などにはご注意ください。
こういう寒い日は、おでんでちょっと一杯 なんてのが最高でしょうね。 差しつ差されつ なんてことだったら、もっと最高!(ぼしゅー中!)
さて、一昨日 「おでんの熱さグランプリ」で、コメントにちくわぶの話が出てきました。 ところが関西では「ちくわぶって何?」と、思っている方も多いかと思います。
ちくわぶ は、東京近辺のおでんの食材です。 ですから、東京以外の地方では、あまり耳にしたり・口にしたりしないと思います。
ということで、本日のお題 「ちくわぶ」
尚、昨日のお題は 「人材派遣 その3」
ご覧になってない方はこちらもどうぞ
ちくわぶ: 小麦粉・水・塩を合わせて練ったものを棒などに巻きつけて加熱し、竹輪の形に似せて製した食品。関東などでおでん種として用いる。
と 広辞苑にはあります。
ちくわぶは小麦粉を使って竹輪に似せた商品です。 しかし、形こそ穴があいているので似ていますが、中身はまったくの別物です。
竹輪は、主原料が魚肉です。 魚肉に塩を入れて練った物を棒に巻いて焼いたものです。 ちくわぶは竹輪と違い、原料に魚肉は一切使用していません。 小麦粉のみです。
ちくわぶを漢字で書くと「竹輪麩」となります。 だから、竹輪の仲間というよりも、うどんやパンの兄弟といったほうが適切かもしれません。
関西では関東名物でもあるちくわぶの存在がまだまだ希薄。 以前よりはスーパーなど店頭で見かけるようになったものの、まだどこか肩身の狭そうな様子で隅っこに置かれていることが多い。
食べたことのない人にとって、ちくわぶは未知の存在。 チクワ? はんぺん? と、味さえイメージできないと言う声も聞く。
ちくわぶは小麦粉が主成分。 粉物文化の関西にはすんなり浸透しそうなものだが、関西風の薄味にちくわぶが馴染まないのだろうか? それとも、食感が馴染まないのか?
まず、ちくわぶの定番メニューと言えばおでん。 そして おでんだけでなく、味が染み込みやすい煮物もちくわぶは合うそう。 5分、10分煮込むのではなく30分ほどしっかり煮込むのが美味しく食べるポイント。
今の季節ならお節の煮しめや、ちょっと変わったところでは、ぜんざいのお餅代わりに使うやり方もあるそう。 お正月などに試してみたい味のひとつ。
ちくわぶは東京では“好きな おでん種”上位に入り、関東では定番中の定番食品。 しかし、東京以外の地域を見てみれば、ちくわぶはほとんどランク外。 関西だけでなく全国的にちくわぶの影は薄い。
それでもここ10年ほどの間で、ちくわぶは広まりつつあるという。 その支えとなったのが、実はおでん。 90年代初頭のおでん、と言えばスタンダードなものだった。 しかし 97年くらいから野菜を使った”野菜おでん”が登場。
最近では“名古屋風おでん”、“室蘭おでん”など、地方性のあるおでんが全国に知られるようになり、「おでんは一種類じゃないんだ」と、気づく人々が続出した。
そんな最近のご当地おでんの人気を受けて、ちくわぶにも注目が集まった可能性があるんだそう。
かつては、ちくわぶだけでなく“はんぺん”も関西では馴染みの薄い存在だった。 それが最近では大半のスーパーに置かれ、買う人も増加中。
後10年もすれば、ちくわぶも東西の枠を越えて全国定番の商品、となるのかもしれない。
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