2009/05/25(月)21:20
ストレス
もう5月も終盤ですが、皆さんどうお過ごしですか? 少し前には新型インフルエンザで日本中が大騒ぎになりました。 今は収束状態にありますが、以前も書いたように、また 秋口に用心です。
さて 5月と言えば、五月病。 この五月病になる人はけっこう多いもの。 五月病の症状は、やはり「新入生」や「新入社員」がなることが多いのですが、「新入生」や「新入社員」に限らず、転勤、転入学や部署移動などでも、五月病になることがあります。
「だるさ」、「不眠」、「食欲不振」、「やる気が出ない」、「朝、起きられない」などの症状があるようです。 この症状の裏には、環境の変化によるストレスがあることが主な原因と考えられています。
しかし 現代人にとってストレスは切っても切り離せないもの。 このストレス 医学的にはっきり定義されたのは、わずか100年も経っていません。
19世紀までは、「一つの病気は、一つの原因から引き起こされる」という「一病一原因説」という考え方が主流でした。 ところが19世紀にはいり、カナダのハンス・セリエという学者がこれを打ち破りました。
ハンス・セリエはこの非特異的生体反応を系統的な一連の反応として捕らえ、ストレス学説(ストレス理論)を提唱したのが1936年頃。(その少し前に、ウォルター・B・キャノンがストレスに対する身体の反応を見出してはいますが・・・)
現代ではストレスは避けることができません。 ならば、ストレスをうまく解消するのがもっともいい方法です。
ということで、本日のお題は 「ストレス」
尚、昨日のお題は 「あいす と そふと」
ご覧になってない方はこちらもどうぞ
ストレスが原因で病気になる
多くの医師はストレスで人間が病気になるとは思っていません。 遺伝子の異常か、追求してもわからない場合は、原因不明として処理しています。
に行っても、「病気になってから、どこが痛いですか」という病後の話は聞きますが、病気になる前の話を聞くことはあまりありませんよね。
でも、病気になった人に「病気になる前に、ストレスがありませんでしたか?」と聞くと、ほとんどの人からストレスを聞き出すことができます。
軽いストレスの場合は、むしろ刺激となって「がんばろう」と思わせるプラスに働きます。 だけど ストレスがだんだんと大きくなってくると精神的に耐えられなくなってきます。
現代のストレスは、大きく3つ挙げられますが、その中でも一番は「長時間労働」だそうです。 夜遅くまで働くと、すごく疲れるでしょう。 そして、帰宅が遅くなることで、さらに睡眠時間も短くなるという悪循環です。
一般的に、生活習慣病やガンの予防は、食品、たばこ、運動などに気をつけること 言われていますが、一番のストレスとなる「長時間労働」という項目が出てこないのは残念です。
普通 忙しい会社のビジネスマンの多くは、夜8~10時くらいまで、普通に仕事をしますよね。 それが普通と思っているので、みんなやってしまうのです。
でも、顔色が悪かったり、睡眠不足で頭がぼ~っとしたり、本当の病気にならないまでも、長時間労働は、体のバランスを崩す、一番の危険因子なのです。
次は「心の悩み」です。 心配事というのは、次々に出てきますが、それが心にのしかかるんです。 特に、女性は心の悩みが加わることが多いですね。 肉体的に無理をするのと、精神的につらいことは、症状が全く同じなのです。
3番目は「薬の飲み過ぎ」です。 私たち人間の身体は、基本的には薬に抵抗するようにできていて、薬を「異物」ととらえて、跳ね返そうとする力を持っているのです。 いわゆる「自己治癒能力」です。
そのため、薬が効かないからと、飲む量や回数を増やして、逆に身体に負担をかけてしまうこともあります。
「薬をやめると病気は治る」、「薬をやめると病気は治る PART-2」
人間の自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスで成り立っています。 簡単に言うと、交感神経は興奮をもたらし、副交感神経はリラックスの状態を作ります。 強いストレスやがんばりすぎにより、交感神経は緊張状態が保たれたまま維持しようと働きます。
「がんばり過ぎが危ない」で書いたように、長期間の無理は身体も精神も病んでしまいます。(ただし 一時的なものは必要ですが・・・)
緊張すると、1、脈が早くなる 2、血圧が上がる 3、血糖が上がる という状態になり、仕事をするにはいい体調ですが、一日中ずっと、仕事をする態勢のまま固まってしまいます。
夜遅くに帰宅して、すぐに眠れないという人は交感神経の緊張により、興奮が続いてしまっているわけです。 また、忙しい人は、高カロリーの食事中心で、消化に時間のかかる野菜類を避ける傾向があります。
これでは、交感神経優位になり、さらに悪循環になります。 忙しい時ほど、食事にゆとりを持ち、バランスを考えることが大切です。
長時間労働している人たちは副交感神経を使ってリラックスし、身体を休める時間が短くなっています。 交感神経が優位に傾くと、白血球のバランスが崩れ、体内の免疫力は低下します。
薬の飲み過ぎも強いストレスになると書きましたが、薬というのは、ほとんど交感神経を緊張させるものばかりなのです。 血圧を下げる薬もそうなのです。
例えば 無理な生活で血圧が上がっているとします。 そういう時は、身体が高い血圧じゃないと、血量を送り込めなくなっています。
その状態で薬を飲むと、血圧は下がっても、脈が早くなり、血糖が上がるなど、他の部分の交感神経が緊張して、糖尿病や眼病などの病気の原因になってしまうことがあります。
薬というのは、痛みや熱を取るとか、インスリンを下げるなど、短い期間に症状を軽くするためのものなのです。 基本的には、長期間飲み続けていい薬はないのですね。
まあ 症状的に、一生飲み続けなければいけないこともありますが・・・
書ききれないので、続く・・・
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