タコ
こいさんに ひじてつ食らい 好かんたこ あ いきなりわけのわからん句でしっつれい!さて、ここのところ硬い話題が続いてましたので、ちょっと柔らかい話題をば・・・ そのものズバリ、軟体動物のタコの話題。「何だい!」(軟体)と言われるなかれ、そこのお兄さん、あ~んど (昔の)お嬢さん方。駄洒落はまだまだ続きます・・・タコといえば、関西では切っても切れない食材。 大阪名物「たこ焼き」で、兵庫なら「明石焼き」にはなくてはならないものです。尚、このタコは1年中獲れるのに、俳句の季語ではなぜか夏としています。 ということで、本日のお題は 「タコ」尚、昨日のお題は 「手話」←ご覧になってない方はこちらもどうぞ今日は大阪では30度を突破、まさに夏日となりました。 まだ 梅雨だというのに雨も降りません。さて、タコは英語でoctopus(オクトパス)、ギリシャ語の "oct = 8, pus = 足"が語源なのだそうです。 従って試験のお守りにもよく使われます。 「置くとパス」欧米では人の血を絞り取る"悪魔"を連想して嫌われ、"devil fish"(悪魔の魚)とも呼ばれており、メキシコ、地中海沿岸地域を除き、ほとんどの人が食べないのだそうです。しかし このタコ、噛みしめる度に旨さ爆発。最高の味を持っている割に値段が普通なのがうれしい。 最近はモロッコの禁猟で、かなり値段はあがってはいるが・・・(モロッコ産のタコは、ピーク時には日本の輸入タコの7割を占めていた)昔から 明石のタコが柔らかさと味の深さを兼ね備えていて一番有名です。 江戸前(東京湾)のタコも少し固いのですが、風味では負けません。日本産では、三浦半島の佐島が有名です。 しかし 市場に出回っているのはカナリア諸島、 モーリタニアなどの西アフリカからの輸入がほとんどです。輸入物は柔らかくて味が薄めですが、最近は韓国からの輸入物が出回るようになり、近海ものに近い風味だと評判がいいようです。タコというのは、どことなくユーモラスな動物です。 毎年、夏至の日から数えて11日目を半夏生といいます。 この日は昔から「タコの日」ということになっていて、各地でタコ祭りなども開かれています。半夏生の日には宇宙からいろいろな悪い虫が地上に降りてきて、植物を毒するとされており、それを浄化する、つまり吸い出すのがタコなのだそうです。また 関西(特に大阪)では、女子(おなご)の好きなもんは、「イモ・タコ・ナンキン」と言われており、これをそのままとったNHKの朝ドラもありましたね。その昔 北斎の春画 『蛸と海女』艶本『喜能会之故真通』(きのえのこまつ)の一枚に大蛸が海女に絡み付いている絵があり、これは枕絵の最高傑作といわれています。しかし タコのつく言葉でろくなものがない。 1) 蛸足配線:電気火災の元 2) タコ部屋:地獄の労働 3) 蛸配当:粉飾決算・違法配当 4) タコになる:天狗になる 5) 好かんタコ:気に入らない人、ただし 反対の意もあるこの5番目の「好かんタコ」年配の方で、大阪近辺に古くからお住まいの方は、1度や2度は聞いたことのある言葉だと思います。 若い方はあまりご存知でないかもしれませんし、最近ではあまり使われないようです。好かん=気に入らない→嫌い というふうになるのですが、まったくの嫌いではなく、気がある(好意がある)人に使う言葉でもあります。 「嫌よ嫌よも好きのうち」といった意味でしょうか。子供のはやし言葉に「みかん、きんかん、こちゃ好かん」というように、軽い「嫌い」の意味あい、もしくは一時的な意味あいがあります。本当に嫌いなときは「いけ好かん」(大嫌い)となります。「好かんタコ」という言葉を使うのは、そこそこの年齢(想像におまかせ)の女性が、これまたそこそこの年齢の男性に言います。 若い人は使いませんし、若い相手には言いません。これを「好かんイカ」ではイカンのか? よくわかりませんが、遺憾ながら 語呂がタコのほうが良いようです。 それに タコのほうがユーモラスです。 話がどんどん横道へそれていってますが、本題のタコに戻して、ところで、タコの交尾は、オスが足を1本メスの身体の中に挿入して行うのですが、このときによく現われるのがウツボという魚です。 これが交尾中のタコを狙って周囲を泳ぎ、いきなり食いつきます。すると、オスのタコはサーッと逃げてしまうのです。 食べられてしまうのは、いつもメス。 なぜオスだけ逃げられるのかというと、挿入した足を自分で切ってしまうからです。足の先には生殖器がついていますが、これはメスに対しての饒別です。 タコの足というのは便利なもので、切れてしまったオスの足は、しばらくするとまた生えてきます。つまり、いくら足を切っても、また生殖能力が甦ってくるというわけです。 なかなかしぶといタコですが、こんなタコでもノイローゼになることがあります。捕えられたりするとヤケになって、自分で自分の足を食べてしまうこともあるのです。 切った場合にはまた生えてきますが、食べてしまった場合はもう二度と生えてはきません。自己資本をどんどん配当などに注ぎ込んで左前になっていくことを、タコ配当といいますが、これはまさに至言です。また 男と女が別れることを"手切れ"といいますね。 これも、タコの足が切れることから生まれた言葉だそうで、正確にいうと、"足切れ"のほうが正しいようです。こらからは、刻んだキュウリとタコをお酢に浸した「酢だこ」、これが夏の暑い日にはいいですね。 酢は身体にもいいですしね。 尚、私のブログ仲間、秘密の洗体レディさんが、この度 本を出すことになりました。 6/12 にamazonから発売されています。「おくりびと」の実態をとくとご覧あれ。 本にはおもしろおかしく書かれてはいますが、実態はかなり悲惨なこともあります。なぜか大学からアクセスの多い別ブログ 更新しました●別ブログ 6/8の新着は「皆既日食」 前回は「なりすまし 実証」 こちらも見てね