こんばんは。祭田祭男です。
宮崎の神楽を勉強するついでに、ブログの題材にもすれば一石二鳥だぜ、わははははhと思っていたのも束の間。勉強してみて、「トーシローが迂闊に記事にしていいもんじゃないぞこりゃ」と気付いても後の祭り。とりあえず、あちらこちらから文章を引っ張ってきてトーシローのトーシローによるトーシローのための記事を書きたいと思います。
さて、先週wikipediaからの引用で少し書いたとおり、「神楽」は下の二つに分けて話すことが多いようです。
・御神楽
・里神楽
さらに、民俗芸能研究の第一人者である本田安次(1906-2001)は、里神楽をさらに大きく下の4つに分類しました。(詳しくは、こちら。)
・巫女神楽
・採り物神楽(出雲流の神楽)
・湯立の神楽(伊勢流の神楽)
・獅子神楽―山伏神楽、太神楽
※宮崎の神楽のほとんどは、採り物神楽と言って良いようです。
採り物神楽とは、採り物(つまりは手に持ったり、腰に結ぶ物)を用いて舞われるものを指します。
さらに、宮崎の神楽を季節別に大きく分けると、次の二つになります。
・冬神楽 狩猟・焼畑の伝統をもつ高千穂、椎葉、諸塚などの山間部
冬至前後に太陽の復活を祈る冬まつりとしての性格を持ち、夜神楽が多い。
・春神楽 高鍋、宮崎、日南など早くから稲作を行った平野部や漁労中心だった沿岸部
春の田植えまでに収穫を祈念する意味を持ち、昼神楽が多い。
さらに、冬神楽を地域やその性格から(説明の都合上&自分の頭の整理のために)ざっくりと分けてみます。
・高千穂系(狩猟時代の山岳信仰に、修験道と記紀神話が混合した高千穂郷地の神楽)
・椎葉系(神道化の影響も比較的希薄でもっとも古風を残していると言われる。)
・米良系(地元の神々が集う厳粛な舞いが特徴で、狩猟文化の歴史も伝えている。)
・霧島系(霧島信仰の関わりが深い修験系の神楽で、真剣を使う勇壮な舞いが特徴。)
ふ~、分類分けは以上です。
長くなったので、次に続きます(汗)
《参考文献&気になるリンク集》
宮崎の神楽―祈りの原質・その伝承と継承 山口 保明 (著)(Amazon.co.jp)
宮崎県季刊誌「Jaja」vol.3 宮崎県
宮崎県季刊誌「Jaja」神楽鑑賞入門(見学者必読!!)