テーマ:熱帯魚&水草の話(1118)
カテゴリ:熱帯魚
今日のアップ第一弾はベタのメスについてです。皆さんはどうやってベタの雌雄を区別しているのでしょうか?よく書籍などではヒレの長いのがオスでヒレの短いのがメスとあっさり終わらせてますが、実際にはそれほど簡単ではありません。この判別法ではプラガットと呼ばれるヒレの伸びないタイプのベタのオスをはじく事が出来ません。また、体色もベタは比較的雌雄差が少ない魚なので判別方法としては使えません。
さかなおやじはいつも以下の3点に着目してベタの雌雄を判別します。 ◆尾ビレ、尻ビレが大きくそして長く伸長しない事。 これで、プラガット以外の雌雄をほぼ判別する事が出来ます。 ◆背ビレの幅が狭く、長く伸長しない事。 特に背ビレが人間の親指を折り曲げたような形状の場合、確実にメスです。 ◆鏡を見せた時、たとえフレアリングしてもエラ蓋を広げない事。 エラ蓋を広げて相手を威嚇するのはほぼ100%オスと思って間違いないでしょう。 ちなみに、一番上の写真のダークイエローの個体は上記の3点すべてにメスの特徴を示しています。上記3点に着目するだけで、かなりの確率でベタの雌雄を判別する事が可能だと思います。 さらに、繁殖期が近づくとメスは輸卵管が白く突出したり、下の写真のレモンイエローの個体のように卵が白く透けて見える事などからより容易に雌雄の判別が可能となります。 一番困るのが下の写真のような個体です。このマルチカラーの魚は一度繁殖に使った事があり確実にメスなのですが、最近とみにオス化が進んでいます。鏡を見せるとフレアリングまでするようになったので、おそらくもう繁殖には使えないでしょう。それでも、エラ蓋を広げて相手(鏡に映った自分自身)を威嚇する行為はしないため、上記3点の判別方法はここでも有効です。 さらに事態を混乱させるのがメス化したオス、いわゆる「根性なしのオス」の存在です。こいつらは、他のオスの攻撃を避ける為なのか、各ヒレもあまり伸長せずメスとの区別が結構困難です。ところで、「オス化したメス」と「根性なしのオス」を同一水槽に入れるとどちらが勝つのでしょうね?まぁ、和田アキ子vsカバちゃんみたいなものなので、結果は考えるまでもないと思われますが・・・(苦笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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