テーマ:熱帯魚&水草の話(1174)
カテゴリ:熱帯魚
![]() ゴールデンアカヒレはそのうち黒色素胞の中にある黒色素(メラニン)が欠乏している(もしくは少ない)突然変異を固定して作出した改良品種です。従って、アカヒレ本来の体色から黒いカラーを取り除いたオレンジや赤色が目立つ体色になっています。ゴールデンタイプは魚類の改良品種では決して珍しいものではなく、ヒメダカなども同様の原理です。 この体色の原理を利用すれば、あらゆるカラーバリエーションを作出出来そうな気がしますが、実際にはそれほど話は簡単ではないようです。例えば、エンゼルフィッシュやメダカには元々、赤色素胞が存在しないためどの様に改良しても本当の意味でのレッドエンゼルや真っ赤なメダカは作り出す事が出来ないとされています。アカヒレのカラーバリエーションとして今後作り出される可能性があるのは、アルビノ・ホワイト・ブルー(うっすらと青い程度)でしょうか? ![]() ゴールデンアカヒレと言っても、体色以外はノーマルタイプと同じであるため、飼育や繁殖に関してはまったく同様です。また、ゴールデンとノーマルタイプの掛け合わせもまったく問題なくできます。ただ、この掛けあわせで生まれてくる子供たちは汚れた感じのゴールデンと言った感じになってしまうので、できればゴールデン同士で子供を採る事をお奨めします。 ゴールデンアカヒレをノーマルタイプより美しいと見るか否かは人それぞれだと思いますが、ショップで見かけるゴールデンはまだ幼魚である事が多いので、本来の体色がここまで鮮やかだと御存じない方も多いのではないでしょうか。色素欠乏だの何だの、難しい話はさておきゴールデンアカヒレとノーマルタイプを水草レイアウト水槽に混泳させると、結構華やかな雰囲気を演出する事が出来ますよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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