テーマ:熱帯魚&水草の話(1118)
カテゴリ:熱帯魚
丈夫で飼育が容易なのは他の小型カラシン同様ですが、飼育水の亜硝酸濃度が高いとすぐにエロモナス症になると言う弱い側面も持っています。餌は何でも良く食べますし、性質も温和で他の魚との協調性も申し分ありません。 ところで、どうしてこの魚がインペリアルテトラと呼ばれるか皆さんは御存知でしょうか?実は、この魚をはじめてわが国に持ち込んだのが現在の天皇・皇后両陛下(当時は皇太子殿下・妃殿下)だったからなのです。30年ほど前にブラジルで行われた「移民記念式典」にご出席なされた両殿下(当時)に対するブラジル政府の贈り物の一つがこの魚だったという訳です。 当時は、まだ新種として記載された直後だったこともあり、アクアホビー界には存在すら知られたいなかったこの魚を日本に持ち帰り、御所内の研究施設で繁殖を試み成功した子孫たちを、民間に分けて下さったと言う訳です。そんな事からインペリアル(皇室)テトラの名前がついたのでした。 そんな恐れ多くも気高い?テトラなのですが、さかなおやじとしてはできれば撮影を避けたかった魚の一つなのです。理由は「実物の美しさを写真で表現できない」魚の代表種だからです。 この魚の体は、斜め前方から光が当たった時に美しい藤色に輝くのです。ですから、朝日が差し込む窓辺などでこの魚を観賞すると(逆光ではダメですぞ)、ため息が出るほど美しいのです。しかし、デジカメ撮影の時に私は真上からライティングするため、魚が思うように光りません。それが事前に判っていた為に、出来ればパスしたかったのです。同様の魚はパールダニオ、ミクロラスボラ・ブルーネオンなどがいます。 ここで本日の格言を・・・「ケリーを見るなら、朝日の差し込む窓辺でどうぞ!」失礼いたしました(笑)でも、ショップ(当然真上からのライティング)でしかインペリアルテトラを見たことがない方は、ぜひとも上記のようなベストの環境で一度ご覧になってください。この魚に対する認識が一変する事請け合いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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