テーマ:熱帯魚&水草の話(1176)
カテゴリ:熱帯魚
![]() この魚は古くから愛好されてきた美麗種だけあって、最近では東南アジアでの養殖が盛んです。そのこと自体は、野生動物を乱獲から守ると言う意味でまったく文句の付けようがない行為なのですが、残念な事に最近の養殖個体はロージー本来の美しさからはずいぶんと後退したものとなってしまっています。上の写真は、養殖個体のオスなのですが、どう頑張って飼育しても全身がローズピンクに染まる事はありません。 どういう理由かは定かでありませんが、この手の体高のある小型カラシンは養殖による体色の劣化が著しい気がします。ロージー、ブラックファントム、ダイヤモンドテトラ・・・どれも天然物の素晴しさと養殖個体の体色には雲泥の差があると言わざるを得ません。個人的な見解としては、体高のあるカラシンは、育成にやや余裕のあるスペースが必要である事が原因と考えています。このタイプのカラシンは、本来群泳すると言うよりは、ある程度の縄張りを各自が保有して暮らすので、養殖場の水槽で過密状態で育成されると、ヒレの伸びも悪くなり色彩的にも悪影響が出るのではないでしょうか? ![]() しかし、もし養殖物の体色が劣化するのが、育成環境などの後天的な要因によるものだとすればそれは次の世代に遺伝する事はないはず!という事で、今回はダイヤモンドフレームテトラに引き続き「ロージーテトラの自家繁殖個体はどこまで美しく育成できるかっ!」と言う実験?をしてみる事にしました(笑) ロージーテトラのオスメスの見分け方は容易で、冒頭のように背ビレが大きく伸長し先端まで真っ黒に染まっているのがオス、背ビレ先端部分にホワイトチップがあるのがメスです。繁殖自体の難易度は低めのカラシンですから、すぐにでも繁殖させる事は可能だと思います。 ただ、育成スピードはややゆっくり目なので完全に成魚と言えるサイズまで育成するとすれば、この実験結果を皆さんに報告するのは早くても半年後位となるので、気の長い話ではありますが頑張ってみたいと思います。はたして、自家産ロージーテトラのクオリティや如何に!?
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