テーマ:熱帯魚&水草の話(1175)
カテゴリ:熱帯魚
![]() 卵生メダカは、世界の熱帯地方に広く分布していますが、メダカと言っても日本のメダカとは分類学上はかなり離れた存在です。ヨーロッパではものすごく大きな愛好会が存在するほどの人気カテゴリーですが、我が国では何故かマイナーな存在です。卵生メダカが我が国で普及しない大きな要因の一つに、飼育が難しいと言う誤解があります。確かに、中には「何でこんな事で死ぬんだよ~、この根性なしっ!」と言う種類も確かに存在しますが、今回紹介したガードネリィなどは結構丈夫で飼育しやすいもんです。 我が家のガードネリィはチェリーバルブあたりと一緒の水槽にぶち込まれて元気にしていますから、決して飼育が難しいと言うことはないと思います。ただ、卵生メダカの好む環境と言うのも確かに存在するわけで今回紹介したアフィオセミオン属の卵生メダカはアフリカのカメルーンあたりのジャングルの中を流れる細流や水溜りに棲息しています。こんな場所は、日もあまり差し込んでこない薄暗い環境で、水質は酸性の軟水そして水温は20℃前後と我々がイメージする熱帯魚の適温よりもだいぶ低いものです。 このあたりを考えれば、おのずとアフィオセミオン属の魚を上手く飼育する環境というものも見えてくるんじゃないでしょうか。ガードネリィあたりはまだしも、飼育難魚になると日本の夏はエアコン無しには無事過ごせません。逆に、これからのシーズンは卵生メダカにとってすごく過ごしやすいと言えるのではないでしょうか。 餌は生き餌を好みますが冷凍アカムシでも大丈夫!ガードネリィなどの飼育の容易な種類は粒状の人工餌も食べてくれます。 ![]() ガードネリィあたりは繁殖も楽で、ウィローモスの茂みなどにかなり大き目の透明な卵を一つずつ産み付けていきます。卵は2週間前後で孵化し、稚魚の育成も楽です。ただ、問題が一つあります。卵生メダカは種類だけでなくその産地にも非常にこだわる人が多いため例えば、アフィオセミオン・ガードネリィ・ミサジィとか後ろに産地をつけて呼ぶのが一般的です。したがって、同種であっても産地の異なるものは一緒の水槽に入れるのは邪道とされています。特にメスは、上の画像のようにどの種類も褐色で地味な外見なので一度混ざってしまったら再度分別するのはほとんど不可能です。 てな訳で、世界中に1000種以上いると言われる卵生メダカの世界に一度足を踏み入れると、とにかく沢山の水槽が必要になります。300~500本の水槽を所有している愛好家も決して稀ではありません。そう言った人たちの温室は例外なく現地の環境を再現するべく「薄暗くて、チョットひんやり。そして、30cm以下の小型水槽が壁一面を覆いつくしている」と言ったものになります。大体、こんな場所に一日何時間もこもっていたら人間様だってどよ~んとした性格になりやすい筈!(笑) さかなおやじも個人的には卵生メダカ大好き人間なんですが、どよ~んとなったら嫌なので(笑)、あまりのめりこまないようにしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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