テーマ:水系ペットのお話(2844)
カテゴリ:水棲生物
![]() カマツカは我が国に棲息するコイ科の淡水魚で、北海道を除く日本全土に広く分布してます。バビローンな唇から想像できるように、細かい砂をもごもご方張りながら、餌を探します。写真の個体はまだまだ幼魚なので、全身がなんとなくキラキラして綺麗っぽいのですが、成魚になると褐色のまったく冴えない魚になってしまいます。 砂をもごもごする様などは結構可愛いので、底モノ好きな方ならば結構気に入るかもしれませんね。当然、日本産淡水魚なので冬場でも保温の必要はありません。もっとも、あまり寒いと動きが鈍くなってしまうので保温のない室内で飼育と言うのが冬場の正しい過ごし方かも・・・ 飼育は別に難しくありませんが、サイズが20cmオーバーに達するため最低でも60cm水槽は用意したいところです。性格は比較的温和で、同居の魚たちに危害を与える事はあまりありません。餌は、赤虫などの生き餌を好みますが、人工餌にも餌付きますから心配ありません。 ![]() 観賞という面からは取り立てて優れたところのないカマツカですが、食べると美味いんです!(笑)。チョットゲテの入った外見からは想像できないような、上品な白身で塩焼きは絶品です。以前、学生時代に日本産淡水魚の調査実習の際、捕獲したカマツカを採れるそばから塩焼きにして賞味したのは私です。おかげで、調査した河川にはカマツカは1尾も生息してない事になってましたが(笑)。指導にあたった教授は「あれっ?この川には以前はカマツカいっぱいいたのになぁ~??」とか首をひねってましたが、ホルマリン漬けになるよりは、美味しくいただいた方がカマツカも成仏できるってもんでしょう。 もちろん、今回紹介した個体は飼育用ですから成長後に塩焼きコースって事はありませんよ!安心して成長してくれたまえ、カマツカ君!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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