テーマ:水系ペットのお話(2843)
カテゴリ:水棲生物
![]() 実は、メダカは条件さえ整えば一年中産卵する魚です。だからこそ、メダカの卵が遺伝子工学の実験材料として重宝されているのであって、ある季節にしか採卵できないのであれば、他のシーズンは研究を休まなくてはいけませんから(笑)。それでは、知人の飼育しているメダカは何で産卵しなくなったのでしょう? メダカの繁殖に最も必要な要因は水温と照射時間です。水温の方は23℃前後をキープしていると言う事ですから、まったく問題ありません。となると考えられるのは光の照射時間です。メダカが繁殖行動を行うのには11~13時間以上の日照時間が必要なことが実験で確認されています。つまり、自然界でメダカが繁殖を始めるのは、春先になって水温が上昇しなおかつ、日照時間が長くなってきたのがスイッチになっていると言うわけです。 ![]() その辺りを知人に確認すると、2ヶ月位前からオフィスの窓にブラインドが取り付けられ、オフィスが開いている時以外は室内が真っ暗な状態になったそうです。つまり、メダカの繁殖に必要な日照時間が得られなくなったと言う訳です。また、不思議な事に日照時間には敏感なメダカですが、光の強さにはあまり敏感ではないらしく時間さえ十分であれば、あまり明るくない環境でも問題なく繁殖期を迎えるようです。 それにしても、メダカが繁殖しないと言う事は1日のオフィス稼働時間が13時間以下と言うことですから、実に羨ましい職場環境です(笑)。こうなりゃ、さかなおやじのオフィスにもメダカを飼育して「メダカが産卵するようなら労働基準法違反だ!」と張り紙でもしてみようかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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